3月20日(日)にグアム政府観光局主催「グアム・ココ・キッズ・ファン・ラン」が開催されました。昨年は大雨の中での開催でしたが今年は晴天に恵まれ、青空の下日本からの参加者16名を含めた182名の子供たちが、ガバナージョセフフローレスメモリアルパーク(イパオビーチパーク)を走りました。

コースは2kmまたは3km。5~7才、8~10才、11~13才の3部門に分かれ、各部門上位3位にはメダルが用意されています。さぁ、メダル目指してがんばれ!

こんなに小さな子もがんばって走ります。

沿道にはお父さん、お母さんの応援隊がズラリ。 カメラを構えてわが子を追いかけます。

グアムでは「5K(ファイブケー)」と呼ばれる、5kmのラン&ウォークイベントが盛んで、毎週末グアムのどこかで行われています。ほとんどの5Kは子供の参加が可能で、親子またはお母さんがベビーカーを押して走る姿がよく見られます。しかし子供のみを対象にした、このようなイベントは「グアム・ココ・キッズ・ファン・ラン」のみです。毎年10月に行われる「ココロードレース」のキッズバージョンとして昨年初めて開催され、今年は2回目となります。

最後まで力いっぱい走ったり、時々歩いて休憩したり、 みんなそれぞれがんばりました! 次々とゴールをくぐっています。

さてこのレース、もちろん走ることがメインイベントですが、子供たちはその後に用意されたアトラクションがお目当てかもしれません。グアムに伝わるチャモロカルチャーに触れられる、充実した内容です。

チャモロ語のアルファベットを読んだ後は、 チャモロ語の歌を歌います。 軽快なギターに合わせて歌うと、 聞き慣れないチャモロ語も簡単に歌えそう。

こちらは「タラザ」と呼ばれる、 漁に使われる網を編むデモンストレーションです。 これもチャモロの伝統文化。 子供たちもチャレンジです。

こちらは以前のWEEKLY GUAMでも紹介しました「チョンカ」。 グアムに古くから伝わるゲームですが、 子供たちはちゃんとお父さんやお母さんから教えてもらっているようです。

「チョンカ」についてはこちらから。 http://weekly.visitguam.jp/2010/08/post-112.html

この楽器は「タラボツーザン」と呼ばれる、グアムオリジナルの楽器です。 子供たちは初めて見るものでも興味津々に挑戦していきます。

その他、ココナツリーフでの葉編み、ココナツキャンディ作り、綱引きや腕相撲などもあり、子供たちは走った後の疲れはどこへやら、まだまだ元気いっぱいに遊んでいました。

用意された朝ご飯もとっても豪華。 レッドライスやバーベキューといった、チャモロスタイルの朝食です。

この大会のイメージキャラクターは、大会名称にもなっている「ココ」。「ココ」とは、「ココバード」のこと。ココバードはグアム島の鳥で絶滅危惧種に指定されています。そんなココバードについて学べるコーナーもありました。本物のココバードが入った檻の周りには、子供たちがいっぱい集まっていました。

かつては民家の庭先を走り回っていたという「ココバード」。 子供たちが大人になった頃には、 庭先でこのかわいい姿が見られるようになっていればいいですね

大会本部の前には、グアム日本人会によって「東北地方太平洋沖地震」で被災された方たちへの募金箱が設置されていました。グアムは毎年80万を超える日本人ツーリストを迎えており、日本人も数多く住んでいます。子供たちもローカル、日本人と国籍を超えた友だちがたくさんおり、ローカルの人にとっても他人事ごととは思えません。集合時間から間もない頃に撮影したのですが、すでにいくらかのお金が入れられていました。グアムの子供たちが元気に走り、遊び、食べている姿を見ていると、被災地の子供たちのこのような姿を見られる日が一日も早く来るよう、願わずにはいられません。

東北地方太平洋沖地震で被災された方たちへの募金箱。

被災した子供たちへメッセージを書くコーナーもありました。

たっぷり遊んでたっぷり食べた後は表彰式です。メダルをかけてもらい、「ココバード」と一緒に記念撮影。この子供たちが一回り大きく成長して、来年もまた参加してくれるのが楽しみですね。日本からの参加もお待ちしています!

来年も元気な姿をみせてくださいね!