アメリカ、アジア、ヨーロッパ、そして島独特の古代文化が交錯する特異な環境の中で生まれ育ったグアムの人たち。彼らは実にユニークな発想を持ち、自己の表現方法も多彩。特に若い年代でその傾向が顕著にみられるように思います。今年で10年目を迎えたグアム・アート・エキシビション(Guam Art Exhibition)、通称ギャックス(GAX)。ここにも若者のパワーが爆発するような素晴らしい作品が並びます。ザ・プラザ ショッピングセンター(The Plaza Shopping Center)内で開催されていますので、ツーリストの皆様もぜひお立ち寄りください。



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ギャックスの会場はザ・プラザ ショッピングセンター ノース2階。
月~金曜は7:00PM~11:00PM、土・日曜は11:00AM~11:00PMまで。



ツーリストの方々もグアムを訪れると、力強く空へとまっすぐ伸びるヤシの木を眩しく見上げ、美しい海に目を奪われ、カメラのシャッターを何度も切ることでしょう。グアムには創作意欲をかきたてる何かがあるようです。
ギャックスに出品するアーティストも同じです。色彩豊かな美しい自然に、悠久の歴史を刻む古代遺産に、アメリカンなポップカルチャーに、 新旧・東西の文化が混ざった日々の暮らしに刺激を受け、創作活動を続けています。



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11月1日(木)に開催されたオープニングパーティでも
若い方の来場が目立ちました。
このイベントでは普段は個々に活動するアーティストが集い
互いの作品に刺激を受け、情報交換する場でもあります。



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入口正面に堂々とかかげられているのは 
ジェフ・イージャン(Jeff Ejan)さんの作品。
ギャックスが始まった10年前は注目の若手アーティストだった彼も
年々活動の幅を広げ、
今では若手を率いるベテランの域にまで達しています。
グアムのアート界でも抜群の存在感を放ちます。



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ここ数年はデジタルアートの作品も多数登場。
こちらはジョアン・アルマホゼ(Joanne Almajose)さんの作品です。
グアムの動植物を伴ったユニークなキャラクターが生み出されました。



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グアム発のブランド、オペイク(OPAKE)のオーナー、
エディ "ラーク" ガザ(Ed "Lerk" Gaza))さんの作品。
魚に醤油に、ペイントサプライヤーでもある
オペイクらしくカラーチューブまで。
ローカルブランドらしさ満載です。



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入口のすぐ近くにはこちらの素敵なドレス。
しかしよく見ると、玉ねぎの茶色い皮や卵の殻、
模造紙などで作られています。



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会場の一角に登場した水中世界 。
クラゲの大群、藻の林、魚が飛び交う海、
海中から見たボードの裏側でしょうか、
ユニークな視点で表現されています。
来場者の多くが写真を撮り、
撮影スポットのようになっていました。



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グアムでは素晴らしい作品を創作しても発表する機会がなく
若者たちの溢れる才能を伸ばすことがなかなかできませんでした。
しかし10年前に無名だったアーティストが
このイベントを足がかりに、大きく羽ばたいた例はいくつもあります。
グアムのアーティストの多くは仕事や学業の傍、創作活動を続けていますが、
少しでも多くの人に作品を見てもらい、活動を続けてほしいと思います。



ツーリストの皆様もタモン地区の中心、ザ・プラザで開催されていますので、ぜひお立ち寄りください。



<インフォメーション>

イベント名:グアム アート エキシビット(Guam Art Exhibit, 通称ギャックス、GAX)
開催期間:2018年11月1日(木)~11月17日(土)
月~金曜日7:00PM~11:00PM、土・日曜日11:00AM~11:00PM
会場:ザ・プラザ ショッピングセンター(The Plaza Shopping Center)
入場:無料