現在ハガニア 地区にあるグアムミュージアムで『マンガ・北斎・漫画』展が開催されています。北斎とは学校の教科書にも出てくるあの有名な浮世絵師・葛飾北斎。その葛飾北斎とマンガ・漫画の展覧会。日本が世界に誇るマンガの原点とも言えるとても興味深い展覧会です。
皆さんは『北斎漫画』という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
恥ずかしながら筆者はこの展覧会の案内をいただいて初めて知った言葉でした。調べてみると、葛飾北斎は江戸時代後期に活躍した世界的にも有名な浮世絵師。代表作に『冨嶽三十六景』がありますが、それと並ぶほど有名なのが『北斎漫画』です。全15編から成る絵手本(絵の描き方を学ぶための手本となる絵が描かれた本)ですが、庶民から武士まで幅広く愛読され江戸時代のベストセラーとなった本です。
200年以上も前にあの葛飾北斎によって描かれた漫画。ちなみに漫画とは北斎曰く、「事物をとりとめもなく気の向くまま漫(そぞ)ろに描いた画」だそうですが、展示された『北斎漫画』には人間の豊かな表情、躍動感ある体の動きなどが生き生きと描かれています。
その場面の臨場感や躍動感、また雰囲気を表現するために欠かせない線や吹き出し。北斎もさまざまな手法を巧みに使い、そのシーンを表現しています。
展覧会は現代に活躍する漫画家の作品を絡めながら、北斎が描く漫画と世界で愛されるマンガの接点や相違点を見つめ、日本のマンガ文化の魅力が紹介されます。
展覧会の後半にはこんな懐かしい本の展示も。いつの時代も人はマンガが大好きで、筆者は読む方専門ですが、描くのが好きな人も多いんですね。
コミックマーケットの紹介もあります。第1回目のコミックマーケットはなんと1975年だそう。現在は上の写真の通り、数十万人の来場者を迎えるまでに成長しています。
最後はグアムのマンガ。チャモロの歴史マンガがあれば、波乱万丈のグアムの歴史をわかりやすく興味深く学べそうですね。
グアムミュージアムの『マンガ・北斎・漫画』展は11月15日(水)まで。入館は無料ですので、ぜひ覗いてみてください。
『マンガ・北斎・漫画』展
■開催期間:2023年9月6日(水)〜11月15日(水)
■開館日時:火〜金曜日9:00AM〜4:00PM
■入館料 :無料
■電話番号:(671)989-4455