コロナ渦の今、旅行者で賑わっていたタモンからは人が消えました。それでも夕方になるとジョギングやウォーキングをしにホテルロードやビーチに人がやってきます。
スペイン広場やラッテストーン公園、チャモロビレッジやグアムミュージアムなど多くの観光スポットがあり旅行者が多く訪れるハガニア(Hagatna)。この街からもすっかり旅行者がいなくなりました。タモンから車で20分程離れたこの街は、島の官庁街であり多くの企業が集まっています。ビジネス街という場所柄レストランやカフェも多く、人気店がこの地に点在しています。
今日はローカルビジネスと観光地が混ざり合うグアムの首都ハガニアの現在をお届けします。
写真こちらはグアムミュージアムやスペイン広場に近いマァタァストリート(Martyr Street)。この通りにはシナモンロールで有名なカフェベーカリー、カップ&ソーサー ベーカリー&クレープカフェ(Cup & Saucer Bakery & Crepe Cafe)があります。またバンクオブハワイ(Bank of Hawaii)という銀行のグアム本店や大手保険会社が並び、行き交う車も路肩に駐車している車も多い場所です。12月に入り感染者がは減少しているものの、復興ガイドラインは最高警戒レベルのPCOR1のまま。それでも平日のハガニアはコロナ前のグアムのように人の動きがあります。
ハガニアには2つの裁判所の建物があります。
写真上はグアム司法センター(Guam Judicial Center)で、最高裁判所(Supreme Court)と高等裁判所 (Superior Court)が入っています。
写真下はアメリカ合衆国地方裁判所 (United States District Court)。
普段は駐車場もいっぱいですが、コロナの影響で通常業務が出来ない今、人の出入りは少ないようです。
多くの人気レストランがあるハガニア。
12月10日現在グアムはまだ公衆衛生緊急事態宣言(Public Health Emergency)下にあり、飲食店は店内での飲食を規制されています。
チャモロ料理やコンテストで受賞したハンバーガーなど料理に定評のあるモサズジョイント(Mosa’s Joint)では駐車場にテラス席を設け営業していました。ランチタイムには全ての席が埋まり、店頭ではテイクアウトでオーダーをした人がひっきりなしにピックアップに訪れていました。
こちらはGCICビルディングという商業ビル。列を作っているのは銀行に入るために並んでいる人です。現在感染予防を理由に室内の人数の制限がある為、銀行など混み合う場所では長い列ができています。
写真はモサズジョイントやGCICビルディングの目の前を通る幹線道路、国道1号線(Route1)マリン・コア・ドライブ(Marine Corps Drive)。この道路を北上するとタモン方面を通り過ぎ最北端アンダーソン米軍基地へ、南下するとハガニア地区から約20分程でアプラ港にある米海軍基地があります。普段から交通量が多い道路ですが、最初のロックダウン時にはStay Homeオーダーに基づきマリン・コア・ドライブ上に警察によるチェックポイントが設けられ車の数も劇的に減りました。現在は交通量もだいぶ多くなっています。
グアムの老舗メキシカンレストランとして旅行者の訪問も多かったカーメンチャチャチャ (Carmen’s ChaChaCha)と地元食材にこだわりセンスの良いクラフト料理を提供していたキッチンリンゴ(Kitchen Lingo)。どちらもハガニア地区で人気のレストランでしたが、コロナの影響で店舗の閉店を発表しました。
毎週木曜の夕暮れ時に開催されているフードトラックナイト。昨年から旅行者にも認知され始め、レンタカーで訪れる人の姿が増えていました。コロナ後しばらくは開催されなかった時期も続きましたが、屋外という環境もあり最近は多くの人が集まっています。
たくさんの人々が観光業に携わっているグアム。旅行者の受け入れが再開しない限りグアム経済の低迷は続きます。近い将来の受け入れ再開を視野に、今まで以上にたくさんの人に訪れてもらえる島にしたいと、旅行者がいなくなった今だからグアムに暮らす皆んなが思ったはず。それには人々の少しづつの努力が必要だとこのコロナを通じて感じました。