早いものでもう3月。日本でも春の訪れを感じることが多くなってきたかもしれません。グアムで春といえばイースター。今年は3月31日がイースターで、すでにキリスト教徒らによるイースター関連行事が始まっています。
その1つに「レント」というものがあります。敬虔なキリスト教徒に関することなので日本人には馴染みがありませんが、この時期にグアムを訪れると目や耳にする言葉です。今回は「レント」について、ツーリストもちょっぴり楽しめる情報をお届けします。
イースターは日本語で「復活祭」と呼ばれ、十字架に架けられ亡くなったイエス・キリストが復活したことを祝う祝日とされています。
しかしキリスト教徒の間では、亡くなる前の40日間に及ぶイエス・キリストの苦難に倣おうと、イースター前の日曜日を除く40日間、自分の好きなことを断つという習慣があります。この40日間を「レント(LENT)」と呼び、好きなことの代表として普段食べている肉類を断つ食事制限が行われるのです。
経験なカトリック教徒の多いグアムでは、多くのレストランで肉類を用いない「レントメニュー」を用意。あのケンタッキーフライドチキン(KFC)でさえ、シーフードを使ったメニューが多数登場。
レントメニューには肉の代わりにシーフードが使われており、海老のハンバーガーやフィッシュフライなどが並びます。
こちらはパティスリーパリスコ(Patisserie PariSco)のレントメニュー。シーフードや野菜を使った特別メニューです。どれもとってもおいしそう!
レストランだけでなくこのようなカフェでもレントメニューが登場し、グアムの人にとっては便利で安心。
グアムに来たら食べたい料理に挙げられるアメリカンで巨大なステーキのお店にも、この期間限定でレントメニューが用意されます。
こちらはアウトバックステーキハウス(Outback Steakhouse)のレントメニュー。フィッシュ&チップスをはじめ、タコスの具材も魚または海老、ビーフステーキの代わりにサーモングリルなどなど。
ブリブリの小海老がたっぷりの海老タコス。通常メニューにタコスはないのでこちらのレストランでタコスをいただくのもこの時期ならでは。
レントメニューにこんな料理も登場しています。チャモロ料理のティナタック (Tinaktal)です。ココナツミルクで通常牛ミンチ肉を煮込む料理ですが、こちらは魚のティナタック。
ここはステーキハウスですよね?チャモロ料理レストランではないですよね?と思わず確認してしまいそうになる料理が登場するのもグアムならではのレントメニューです。
多くのレストランでレントメニューが登場していますが、どのレストランももちろん通常メニューも普段通りありますので「アメリカンなお肉が食べたい!」というツーリストの期待にもきちんと応えてくれます。
イースター当日のイベントも楽しみですが、レストランでレントメニューを見かけたら「お肉好きのグアムの人、頑張ってるな!」と思ってもらえるとこの40日間、頑張れるかも?!
ちなみに毎日肉料理を断つのはさすが厳しく「週に1回、毎週○曜日」と決めている人が多いようです。