4月10日(日)に開催された第4回グアムインターナショナルマラソン(Guam International Marathon)。フルマラソン、ハーフマラソン、10K、5Kの4種目に分かれ、日本から参加したランナー約900名など韓国、香港・台湾・中国からのランナーも多数参加、総勢3,906名のランナーがグアムの早朝を走りました。またランナーだけでなくボランティア、応援に駆けつけた家族や友達も一緒にそれぞれが思い出に残る素晴らしい時間、感動を体験しました。



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フルマラソンには727名が参加。
午前3時、人々がまだ寝静まるタモンを出発しました。



スタート地点のガバナー ジョセフ フローレス メモリアル パーク(イパオビーチパーク)にランナーが集まり始めたのは午前2時。普段なら静まりかえっているこの場所に、夜中とは思えないほど溌剌とした表情のランナーやその家族、友達が集まってきました。フルマラソン、ハーフマラソン、10K、5Kの4種目の中で最もスタート時間が早いフルマラソンの参加者たちです。

2時30分になるとダンサーが登場し、アイランドショーを披露。迫り来る3時のスタート時間に向け、その場にいる全員が気分を盛り上げていきます。初マラソンの方からベテランまで、おそらく数ヶ月前からこの日のためにトレーニングを積み、体調を整えてきたはず。それぞれの思いを胸にスタートに向かいます。



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スタート前に開催された迫力あるアイランドショー。
南国グアムらしい演出でランナーを応援します。



フルマラソンのスターターを務めるのは米国グアム準州知事のエディー・バザ・カルボ(Eddie Baza Calvo)氏。スタートの前にはシドニーオリンピックの金メダリストで、2年連続となる大会アンバサダーを務める高橋尚子さんから激励のメッセージが送られました。



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いよいよ42.195kmの長い戦いがスタート。
まだまだ序盤、元気いっぱいでカメラに笑顔を向けてくれます。



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沿道15か所にエイドステーションが設置され、
ランナーをサポートします。
学生や各コミュニティ団体などから
ボランティアとして参加したのは約800名。
ランナーだけが主役ではありません。
この日のために準備をし、ランナー以上に早起きをし
全員が素晴らしい走りで完走できるよう陰で支えます。



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高橋尚子さんは9km地点の
エイドステーションでランナーを迎えます。
国を問わずランナーの憧れである高橋さん。
ハイタッチで声援を送ります。



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こちらは昨年に引き続き設置されたフィエスタエイドステーション。
今年はここにファイヤーダンサーが登場。
走るのをやめて、思わず立ち止まって見てしまいそうですね。



午前3時のフルマラソンに続き、4時にハーフマラソン、5時に10K、6時に5Kがスタート。コース上は折り返し地点を目指すランナーと、ゴールを向かって走るランナーが行き交いました。



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日が昇り明るくなると、コース上は
各種目のランナーたちが行き交います。
互いの走りを励みにそれぞれゴールを目指します。



ゴール地点はガバナー ジョセフ フローレス メモリアル パーク。午前5時を過ぎると各種目のトップランナーが次々と帰ってきました。一番にゴールをくぐったのはハーフマラソンの優勝者マツモトショウさん(1時間10分44秒)。その後、フルマラソンの優勝者ナカジマ ヒロキさん(2時間30分38秒)もゴール。次々と日本人がゴールをくぐり、なんとフルマラソンの女子1位と5Kの女子1位以外は各種目とも1位と2位まですべて日本人が独占しました!



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ガバナー ジョセフ フローレス メモリアル パークに
設けられたゴールゲート。
完走の喜びを胸いっぱいに駆け抜ける人、
最後の力を振り絞って倒れ込むようにゴールをくぐる人、
次々とランナーが帰ってきます。



ちなみに今年のマラソン出場最高齢者は76才!いつまでもお元気で、ぜひ来年のグアムインターナショナルマラソンにもチャレンジしていただきたいですね。

ゴールをくぐったランナー全員には記念メダルやTシャツが進呈されました。そして大会の初めての企画となるフィニッシャーズ・ビーチパーティーの会場、タモンビーチへと続きます。



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ゴールをくぐるとメダルやTシャツなどを受け取ります。
完走したランナーだけに送られる記念品です。



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そのままビーチの方へ進み、フィニッシャーズ・ビーチパーティーへ。
「WELCOME RUNNERS」と書かれたゲートの前では
フィニッシャーズタオルを手に記念撮影。



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ゲートをくぐると海まで続くレッドカーペットが用意されています。
グアムインターナショナルマラソン・ディップ
(Guam International Marathon DIP)と呼ばれるこの企画は
長い距離を走り火照った体を海に入ってクールダウンしようというもの。
ランナーは靴を脱ぎ、朝一番の冷たい海に足を浸しリフレッシュします。



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フルマラソンのゴール直後に海に飛び込んでクールダウンできるのは
おそらく世界中を探しても、
グアムのこのグアムインターナショナルマラソン
だけではないでしょうか。



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ビーチには2か所、グアムインターナショナルマラソンオリジナルの
異なるデザインの写真ブースが設けられ、それぞれ写真撮影を楽しんでいました。



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海に入ってクールダウンをしたり、
ビーチに寝転がって体を休めたり、
レースを終えたランナーは思い思いにリフレッシュをして過ごします。



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その場で揚げて作る熱々のバナナドーナツ、りんごやバナナなどのフルーツ、
エナジーバー、水、スポーツドリンク、ジュースなど
パビリオンでは疲れた体への栄養補給にリフレッシュメントを用意。



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有料ですが、フレッシュココナツウォーターも販売されていました。
体に吸収されやすいためスポーツ後の飲み物としては最適。
ココナツパワーと知る人たちが次々と買って行きました。



朝日に輝く海岸線やヤシの木が並ぶ美しい景色を眺めながら走ったり、アイランドダンスのパフォーマンスがあったり、レース後はビーチでの楽しいリフレッシュタイムが用意されていたり、グアムらしいコース設定とおもてなしの精神で今年も無事グアムインターナショナルマラソンが終了しました。ランナーはもちろん、スタッフやボランティアたちにとっても思い出に残る素晴らしいイベントだったのではないでしょうか。

日本ではすっかりマラソンブームが定着しています。国内のマラソンでは物足りないという方はぜひ来年はグアムインターナショナルマラソンにご参加ください。各旅行会社が専用ツアーを設け、ガバナー ジョセフ フローレス メモリアル パーク(イパオビーチパーク)では各社が専用テントを張ってツーリストをサポートします。来年の開催は4月9日(日)。ぜひカレンダーにチェックをお忘れなく!



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専用ツアーを催行する旅行会社が全面的にサポートしてくれるので
海外初ランの方も安心です。
来年2017年4月9日(日)にまたここで
たくさんの日本人ランナーにお会いできるのを楽しみにしています。