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グアムロードレースの草分け「P.I.C.グアムインターナショナルロードレース」

Friday, November 25, 2011 11:14 AM by チャモリータ

1991年、マラソンや5K（ファイブケー。5kmの意味。）といったレースがスポーツ愛好家の限られた人たちだけで行われていた時代に、「P.I.C.グアムインターナショナルロードレース（P.I.C. International Road Races）」は地元参加者だけを募って300名ほどで開催されました。それから20年、第20回目の記念大会が2011年11月13日（日）に盛大に行われました。年々参加者が増加して、今年度は1,497名のランナーが参加。5kmラン、10kmラン、ハーフマラソンの3種目に分かれて、清々しい朝の風を切って走りました。

P.I.C.グアムのキャラクター『シッキー』と
ゲームキャラクターに仮装された参加者がレースを盛り上げました。
（撮影：伊藤みゆき）

ここ数年は日本や韓国、そして台湾などのアジア諸国からランナーが参加する、国際色豊かな一大ローカルイベントに成長しており、このイベントに合わせて日本から訪れる旅行者も増えています。1995年からは、毎年8月に富士山麓で開催される「富士吉田火祭りロードレース」の姉妹レースとして提携がなされ、それぞれのレース優勝者を招待し合い友好を深めています。

ハーフマラソンでは
プロフェッショナルなランナーの姿が目立ちました。

朝5時、既に沢山のランナーがスタート地点のP.I.C.グアム前に集まり始めました。最近の傾向として、参加者の年齢層の幅が年々広がっていることが伺えます。就学前の小さな子供たち、おじいちゃんやおばあちゃんたちも素晴らしい走りを見せています。一方、自らのペースで無理なくカラダ作りをしている女性たちの姿も見受けられます。このロードレースはそれぞれの目的をもって参加できる、身近でしかもビッグな晴れ舞台なのです。

こちらのご家族は、パパは10kmラン、
ママはベビーカーを引いて5kmランに参加されるようです。
赤ちゃんが大きくなって、ご家族3人で参加されるのが楽しみですね。

5kmランは通称"ファンラン"とも呼ばれ、年齢を問わず気軽に参加できる人気のレースです。子供のペースに合わせて走ったり、歩いたりする姿も見受けられます。他にもベビーカーを押しながら走る人、仲良しのお友達とおしゃべりしながら歩く人の姿なども見受けられます。

5kmランのスタートの模様。
自己タイムの更新を目標にしている選手も多いようです。

仲良く並んで走る親子の姿。
お友達とおしゃべりしながら歩くママさんも。

ご年配の参加者も続々ゴールしてこの笑顔。
完走した参加者全員にメダルが贈られました。

5kmランで経験を積み鍛えてきたランナーが、次の目標にするのは10kmラン。こちらは、ランニングの愛好者が自己目標をもって参加するレースです。グアムでは毎週末のように各地で5kmランが開催されているので、小学生から年配の方までレース経験を日常的に積むことのできる環境が整っています。一方、10kmランは年に数えるほどしか開催されないため、P.I.C.グアムインターナショナルロードレースの10kmランにターゲットを合わせてきたランナーも多いようです。

黄色いゼッケンが10kmランの参加者たち。
このレースでは、日本からの参加者が男女ともに優勝しました。

真っ暗闇の中スタートしたレースでしたが、
ゴール地点では爽快な朝の光に包まれていました。
一人一人の健闘をたたえ「CONGRATULATION！」と
スタッフが声をかけながらメダルを授与しました。

さらに距離が長いハーフマラソンは、プロフェッショナルな本格レースです。 P.I.C.グアムをスタートしてアサン公園まで走り、そこでUターンします。男子の1位は1時間14分31秒、女子の1位は1時間27分でゴールしました。

ハーフマラソンのスタートの模様。
美しいハガニア湾沿いを走るコースですが、途中で何度か起伏があります。

グアム在住の小学生も大人に混じってハーフマラソンに臨みます。
5kmランは頻繁に行われるものの、
ハーフマラソンは年に数度しか挑戦する機会がありません。
待ちに待ったビッグイベント、健闘を祈ります。
（撮影：伊藤みゆき）

レースの後は、参加者全員がP.I.C.グアムのパビリオンに移動して表彰式が行われます。ずらりと並ぶ食べ物や飲み物で、まずはブレックファスト。例年参加の顔なじみと話しをしたり、お友達と合流したりと、会場全体が和気あいあいとしたムードに包まれていました。また、ハーフマラソンのランナーたちの帰りを待って、部門ごとに表彰が行われました。その他にも豪華賞品が当たる抽選会あり、チャモロダンスのショーありと、皆さんが清々しい週末の朝を過ごしていました。