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本大会の主催者であるクリス カストロさんの
自慢のブリー犬もコンテストに出場。


犬のコンテストが開かれると聞いて出かけてきました。
コンテストのタイトルは「ブリーズインザトロピックス」つまり南国のブリー犬とでもいいましょうか。グアムに暮らすアメリカン・ピット・ブル・テリアの愛好家が自慢の犬を競い合う今年で第5回目となる恒例の大会です。

ところでブリー犬、動物にうとい私は知らなかった犬種ですが、みなさんご存知ですか?通称「ピットブル」と呼ばれるアメリカ原産の犬で、1870~80年代に強くてたくましい闘犬とすることを目的に、身のこなしが軽快で攻撃的な性格を持つスタッフォードシャー・ブル・テリア
や初期型のブルドッグなどを厳選して交配して生まれたちょっとマニアックな犬なんだそうです。

現在はペットとして飼われているためその性格はかなり穏やかになったということで、犬の側を歩いていても吠えられたり、犬同士が喧嘩を始めることもありません。また、その姿かたちがなんとなくブルドッグに似て愛くるしいのです。




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ケージの回りに集まった観客が
審査を固唾をのんで見守ります。


8月28日(土)、第5回目「ブリーズインザトロピックス」の会場となったグアム大学のフィールドハウスには大きさも色も違うブリー犬を連れた愛好者が集まっていました。「日本犬で言うと土佐犬のような存在なのよ」と教えてくれたのは、偶然会場に居合わせた友人。グアムで犬のトレーニングやトリミングの仕事をはじめた日本人の女性です。彼女の脇に腰をおろし、コンテストの行方を彼女の解説とともに観戦することにしました。


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この大会は愛好家達の親睦や情報交換の場にもなっています。



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ブリー犬の写真がプリントされた色とりどりのTシャツも売られていました。


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昨年度、生後6~12ヶ月の雌部門で優勝した犬も
大きく成長して再戦の時を待っています。


午前と午後に分かれて2度行われたこの日のコンテスト。犬のご機嫌に合わせて好きな時間に参加することができます。私が訪れたのは午後の部、2時スタートの予定が2時半を過ぎても始まりません。主催者がようやく出場犬の登録手続きをマイクで呼びかけています。暇を持て余し、あたりを一周。愛犬家が作ったTシャツを売っていたり、ドッグフードを専門に扱うお店やケンネルのブース、ドッグクラブのブースが出展しています。愛犬の健康やケアについての相談や情報交換が活発に行われていました。

予定より一時間余り遅れて、会場中央に用意されたケージに犬を連れた人が集まり始めました。年齢や大きさ、性別で部門が分けられコンテストが始まりました。
まず、審査員が一匹一匹の犬に触っていきます。前述の友人によると、審査員は歯並び、骨の付き方、毛並みなどを確認しているのではないかということです。その後、ケージ内をオーナーと一緒に歩きます。この時、審査員は姿勢や歩き方、しっぽや耳が立っているか、そしてオーナーの歩く早さに合わせているかなどを見ています。
最後にお座りして審査を待ちます。この時点でもまだ審査は続いているのです。オーナーの言うことをきちんと聞いて行動しているかなども審査の対象になります。審査員もぎりぎりまで迷っているようで、1等2等と書かれた賞状を手にしたまま犬たちを眺め続ける場面も多々ありました。


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部門別にオーナーに連れられた犬がケージ内に並び、審査がスタート。


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口の中から、ボディ全体、足の一本一本、審査員がチェックしていきます。


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ブルーの服を着た女性がはるばるアメリカ本土からやってきた審査員。



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鋭い視線の先にはケージ内を歩くブリー犬が。
オーナーの緊張が続きます。


"じっとしてろよ"と願っているのが聞こえてくるようでした。

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賞状を手にしてホッとひと安心。にっこり笑って欲しかったのですが、
ブリー犬のオーナーはクールな方が多いようでした。


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個人的には全出場犬の中でこちらの犬が一番のお気に入りでした。筋肉質で勇ましい真っ黒いボディにダイヤの白い胸元の毛、適度な顔のくちゃくちゃ皺と垂れ気味の優しげな目元、キリリと立ったわりには控えめな小さな耳、愛くるしさと微笑ましさでナンバー1でした。

ブリー犬は本来我慢強く、素直で、人間には深い愛情を示す忠誠心と服従心が強い性格で、また非常に賢い犬でもあるそうです。アンバランスな風体と誠実な心、人生を共にする犬として癒される存在なのかも知れませんね。こんな長閑なローカルのマニアックイベント、みなさんも足を運んでみてはいかがですか?


<インフォメーション>

主催:671ブリーズクラブ
問い合わせ:671-788-4954(クリス カストロ)
URL:http://www.alphadoggproductions.com