8月28日(土)、マイクロネシアモールのセンターコートで「ハファ デイ フライデーファッションショー」が行われました。

fashion_0903_01.jpg
このイベントは、グアム政府観光局が押し進めているプロジェクト「ハファ アダイ プレッジ」の一環で行われたもの。
ローカルやツーリストに対し、チャモロの料理、音楽、言葉、衣装、グアムの自然などを積極的に発信し、「グアム」というブランド価値を上げていこうという「ハファ アダイ プレッジ」には、すでに多くのホテルや企業などが参加しています。
そのプロジェクトの一環ということで、当日はファッションショーだけでなく、ローカルアーティストもブースを出すなど、多くの人出で賑わいました。


fashion_0903_02.jpg
まずは地元の子供たちによるダンス。
軽快な音楽に合わせステージいっぱいにダンスを披露する子供たち。
観客席はカメラを構えた子供たちの家族らしき人でいっぱいです。

fashion_0903_03.jpg

fashion_0903_04.jpg
子供たちの元気なダンスパフォーマンスに会場が湧きました。


そのステージの周りには、ヤシの葉工芸、イフィットと呼ばれるグアムを代表する木材を使った装飾品、西洋人によってもたらされた鉄を使った鉈やナイフなどの作品を展示するブースも登場。
マスターの称号を持つアーティストが登場し、実際に実演を行うブースもあり、その素晴らしい技術を間近で見ることもできました。

fashion_0903_05.jpg

fashion_0903_06.jpg
細やかな手作業で完成した、ココナツの葉で作った虫やフルーツ。


fashion_0903_07.jpg
こちらは"ジャック"という呼び名で知られている
グアム唯一の鍛冶屋職人のジャクイン・ルハンさん。



fashion_0903_08.jpg
西洋人から伝わった鉄を、南国の生活の道具として形作ってきたジャックさんの作品。
ビートルナッツ(びんろうじゅ)という椰子の木に生える赤い実を割るためのはさみ、
農作業をはじめ暮らしのさまざまな場面で未だに活躍するマチェリとよばれる鉈などを展示。


fashion_0903_09.jpg
こちらはロバート タイタノさん。
世界一堅いと言われるイフィットの木を使った彫刻家としてグアムにその名が知られています。
この日は見事な手さばきを披露してくれました。



fashion_0903_10.jpg
これは「カムズ」と呼ばれるココナツの実を削る道具。
グアムの生活の様子や伝説が彫られています。
「カムズ」はキッチンツールではありますが、これは見事な芸術品ですね。


ショッピング途中のツーリストだけでなく、多くのローカルも各ブースで足をとめ、それぞれの作品を眺めていました。
グアムに古くから伝わる文化でありながら、現在はローカルにとっても珍しい貴重な存在になってしまっているようです。

最後はお待ちかねのファッションショー。
「メイシーズが発信する秋の装い」をテーマに、アイランドスピリットが加えられたファッションの登場です。

fashion_0903_11.jpg
新しく誕生したミスグアム、ミスアースもモデルを務め、カジュアルなスタイルからワーキングシーン、イブニングタイムにふさわしい装いを披露。
でもよーく見てください。モデルの首には、古代チャモロ社会で通貨や地位の象徴として用いられ、現在もネックレスの素材として重宝されているスポンディルスと呼ばれる赤い貝を使ったネックレス、三日月型をしたシナヒと呼ばれるチャモロ伝統のネックレスなどがかけられています。



fashion_0903_12.jpg
首もとをシナヒで飾ったファッション。


fashion_0903_13.jpg
スポンディルスと呼ばれる赤い貝をふんだんに使ったネックレスで登場です。



fashion_0903_14.jpg
こちらも大きな貝でできたネックレスで、なかなかきまってます!!


私もこれらのネックレスを持っていますが、なかなか普段の服には合わせにくく使う機会が少ないのですが、
こうして見ているととてもお洒落ですね。普段の装いにもよく似合います。

グアムのカルチャーを間近に見ることができ、流行のファッションとグアム伝統のアクセサリーの使い方もチェックでき、とっても有意義な時間でした。

「ハファ アダイ プレッジ」のプロジェクトは今後も続きます。
またユニークなイベントや催しがあれば紹介しますね。