クリスティーズやサザビーズで知られてきたオークションですが、今やネットの世界でも人々が自由に商品に値をつけ売り買いしはじめ、一般人にも身近になっています。そのオークションの手法を取り入れた、タモンサンズプラザ恒例の催しにお邪魔しました。

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巨大クリスマスツリーが飾られた吹き抜けの
タモンサンズプラザのコーヒーショップエリアが
オークション会場となりました。

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オークションがスタートする午後6 時30分には、
すでに大勢の人が集まっていました。


出品された商品はタモンサンズ プラザに店舗を構えるブティックやレストランなどからのもの。そうです、クロエやグッチ、ティファニーなど、一流ブランドの品々や人気の和食処けやきのお 食事券など。ブティックは店頭で販売している商品からチャリティー商品を出品し、破格の値段で競りをスタートさせます。


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グッチからは小ぶりのボストンバッグが出品されていました。
1泊2日の旅行のお供にぜひ。


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ラコステからはメンズのショルダー バッグが競りに出されました。
スポーツシーンにも通学にも使えそうな爽やかな商品です。


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バーバリーもバッグを出品しまし た。
小ぶりのショルダーは旅にも週末にも活躍します。


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ティファニーからはイエローダイヤ モンドの上品なネックレス。
パーティーだけでなく日常使いにも万能な憧れの逸品。


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カロネルウォッチセンターからは トーマス・サボのブレスレット。
男性へのプレゼントに良さそうです。


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クロエはパフュームや財布など複数 出品していました。


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ボッテガ ヴェネタはブランドの伝統を受け継ぐ
革紐の編みこみ商品を出品。


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商品の横には商品の定価とスター ティングプライスの書かれた用紙が置いてあります。
購入希望者はその用紙に自分の名前と金額を書き込んでいき、
オークション終了時に一番 高い値をつけた人が落札できる、という仕組みです。


会場にはシャンパンやエッグノッグなど のカクテル、フィンガーフードがたくさん用意され、パーティー気分で行われるユニークなオークションとなりました。毎年このイベントに参加しているという ローカルに加え、タモンサンズプラザに居合わせた旅行者の方々も興味津々、クリスマスムード漂う会場でのオークションを楽しんでいました。


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ドリンクやフードはハイアットリージェンシー・グアムのもの。
ウェイトスタッフが会場を回り、サーブしてくれま す。


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会場を優しく包み込んでくれたピア ノ演奏。
ラグジュアリーな雰囲気を醸し出していました。


このオークションには重要 な意味が隠されていています。
みなさん、メイクアウィッシュという団体をご存知ですか?難病に立ち向かう子供たちの夢を叶え、生きる力や病気と闘 う勇気を持ってもらいたいと願い設立された、世界規模の非営利組織です。
1980年にアメリカのアリゾナ州で発足したボランティア団体が、今では 世界中に77拠点を設けています。そして、この30年間で19万7千を超える子供たちの夢を世界中で叶えたのです。

メイクアウィッシュ グアムについては
http://www.guamwish.org/

メ イクアウィッシュ ジャパンについては
http://www.mawj.org/


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司会を努めたハンク・ライス氏(左)と次期副知事のテノリオ氏。
テノリオ氏はダンヒルがお好きなようでした。


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こちらは今回のイベントをコーディ ネートした
タモンサンズプラザの広報を努めるディーローレス・ペレスさん。
いつもお洒落で美しい女性です。


メイクアウィッシュの拠点のひとつにグアムがあります。今回のオークションでの売り上げはすべてメイクアウィッシュ グアムの活動資金に当てられるという仕組みです。
メイクアウィッシュ グアムは難病に苦しむグアムの子供たちの夢を叶えるだけでなく、グアム周辺の島々に暮らす病気を抱える子供たちの夢の実現化、また、日本をはじめ世界のメ イクアウィッシュと連携し、グアムで叶う夢を実現化させるための受け入れも行ってきました。


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北海道からお越しの草野さん夫妻。
いつもクリスマスショッピングのために、この時期グアムを訪れるそうです。
今 回はココス島のツアーを競り落としました。


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こちらの女性(右)はマークバイ マークジェイコブスの
バッグを競り落としてこの笑顔。


もう10年近く前になります が、筋ジストロフィーを抱え寝たきりの、12才ぐらいだった男の子がメイクアウィッシュ ジャパンを介してグアムにやってきたことがありました。
筋 ジストロフィーとは筋力が次第に低下していく、未だ治療法が確立していない難病です。
歩くことはもちろん、自分でペンや箸を持つこともできませ ん。その男の子のイルカを見たいという願いを叶えるため、メイクアウィッシュ ジャパンとメイクアウィッシュ グアムが連携し、日本からは医師が付き添い、グアムではベッドでの移動手段を確保し、イルカウォッチングの船を手配し、宿泊ホテルも同行する家族も含め使 い勝手がいいコンドミニアムを手配するなど、万全の体制を整えたのです。
そしてグアムでの旅が思い出深いものになるよう同世代の子供たちも付き添 うという、周到なアレンジが行われました。

数日の滞在ですが無理の無い限りでいろいろな体験ができるよう、アンダーウォーターワールドに 出かけたり、恋人岬に出かけたりしました。その間、同世代の子供たちとの友好も深まっていきました。
そして念願のイルカウォッチングに出かけた時 の事です。
通常、午前中に活発に活動するといわれるイルカですが、その日のイルカウォッチングのスケジュールは午後。大人たちはイルカが見えるこ とをひたすら願っていました。
すると現れたのは見渡す限りのイルカの群れです。毎日イルカウォッチングボートを操縦するキャプテンでさえも見たこ とも無いような大群のイルカたちが少年を迎えてくれたのです。
ベッドに横たわり身を起こすことができない少年は鏡を使ってボートの周りを泳ぎ回る イルカを眺めました。大喜びする子供たち。その側で大人たちの目からは涙がこぼれていました。この時の事を、あの時居合わせた人たちは一生忘れることがで きないのではないでしょうか?


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楽しみながら慈善活動に参加できる今回のようなイベントを機に、
多くの人がメイクアウィッシュの活動を知るきっか けになればと願っています。


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いまではメイクアウィッシュに限らずさまざまなボランティア団体があり、活動への参加の方法も多岐にわたります。
イン ターネットで簡単に募金ができたり、チャリティーイベントに参加したり、それぞれのライフスタイルにあった方法で活動に参加できるよう、団体運営側も趣向 を凝らしています。
楽しみながら社会に貢献でき、そして同じような価値観や意識を持った人と知り合い交流できます。
そんな行動パターンを 取り入れてみてはいかがでしょう?グアムでも多くのイベントがチャリティーのために企画されています。このWEEKLYグアムでもイベントカレンダーなど で紹介していきますね。

<インフォメーション>

店名:タモンサンズプラザ
営業時 間:10:00AM~10:00PM
定休日:無し
住所:1082 Pale San Vitores Road,Tumon,Guam 96931
ロケーション:タモン地区
電話番号:671-646-6801
URL:http://www.guamtsp.com/