2011年1月7日(金)の午後、ロバート・ダフィー氏が翌日グアムを訪れるとのニュースが入りました。
ロバート・ダフィー氏は27年来のマーク・ジェイコブス氏のビジネスパートナー。デザイナーでもあり、マーク・ジェイコブス氏のデザイン活動をサポートし、マークブランドを築き上げた立役者でもある、知る人ぞ知るファッション界の有名人なのです。
アジア各国のマーク・ジェイコブスの店舗を年末から回っている彼がグアムにもやってくるということで、インタビューを申し出てみました。


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そんなビッグな方が時間を裂いてくれるのか半信半疑でしたが、翌日8日(土)、急遽その幸運が訪れました。
マーク・ジェイコブスはグアムでも大人気のブランド。伝統のある一流ブランドが大半を占めていた数年前、斬新なデザイナーズブランドブティックがオープンしたと評判になりました。タモンサンズプラザのマークバイマーク・ジェイコブスブティックとザ・プラザのマーク・ジェイコブスブティックを訪問した彼にインタビューしてきました。

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タモンサンズプラザに颯爽と登場したロバート・ダフィー氏。
190センチぐらいありそうな長身の、さわやかな紳士でした。


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マークバイマーク・ジェイコブスブティックでは
グアム政府観光局関係者、メディア関係者、
そして熱烈なファンがロバート・ダフィー氏を出迎えました。


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地元テレビ局も取材に訪れました。
5社ほどのメディアが順次インタビュー。
持ち時間の10分でどれだけ質問できるか勝負です。


Q.
グアムを訪れたのは初めてでしょうが、印象はどうですか?


A.
実は35年ほど前に一度来たことがあるのです。当時、父のビジネスの関係でグアムに来ました。もう、空港を降りた時から驚きの連続です。何もかもすべてが当時とは変わっています。あの頃は本当に何もなかったのを良く記憶しています。


Q.
マーク・ジェイコブスとマークバイマーク・ジェイコブスのブティックを訪れていかがでしたか?

A.

決して大きな店舗ではないのですが、ブランドの方向性に沿った商品セレクションがされていました。お客さんが期待されるマーク・ジェイコブスのラインを見つけていただけるブティックだと思いますよ。


Q.
マーク・ジェイコブスさんは、どんな方なのですか?

A.

 一般的にアーティストとかデザイナーという人は随分変わっているようなイメージがあるでしょうが、彼は穏やかでとっても恥ずかしがり屋です。こうしてみなさんに会ってお話するのが非常に苦手なんです。

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終始おだやかな表情のロバート・ダフィー氏。
分かり易い英語を選んでインタビューに応えてくださいました。


Q.
マーク・ジェイコブスさんは、どこからデザインアイデアを得ているのですか?

A.

私と違って彼はあまり旅が好きではありません。私はグアムに降り立った時から、デザインのアイデアが頭を駆け巡っていますが、彼は必要最小限の旅、つまり出張しかしません。彼は映画を観たり、本を読んだり、芸術作品に触れたりすることでインスパイアされることが多いようです。


Q.
 27年もの間、マーク・ジェイコブスさんとビジネスパートナーとして歩んでこられた秘訣は?

A.

今も昔も僕たちの関係は変わりません。それゆえ、27年も経ったことが驚きです。僕たちはお互いのアドバイスを素直に聞き入れて、話し合える信頼関係があります。お互いを思ってアドバイスしているのだという、紛れもない信頼があるからです。


Q.
私がマーク・ジェイコブスというデザイナーに興味を持ったのは、ルイ・ヴィトンのディレクターとなった頃でしたが、歴史あるブランドに飛び込んで仕事をすることに難しさはなかったのですか?

A.

 いいえ、難しいことはありませんでした。私たちに課せられたミッションはルイ・ヴィトンに新しい顧客を開発することで、その大義に向かって共に邁進できました。ただ、シーズンごとに沢山の新作を発表していくという体制を作るのが大変ではありましたが、今ではそのペースも普通になりました。もう12年になりますが、ルイ・ヴィトンとは素晴らしいパートナーシップが続いています。


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最後にマークバイマーク・ジェイコブスブティックのスタッフと記念撮影。
スタッフにとっても至福の時間となりましした。


Q.
マーク・ジェイコブスさんの作品はつねに、斬新というよりすべての価値観を覆すような印象がありますが、商品化に向けて不安はありませんか?

A.

ルイ・ヴィトンでもマーク・ジェイコブスでも顧客となるのは、常に新しいトレンドを探すお洒落な人たちです。その方たちが受け入れ、楽しめるものなら商品化する価値があるわけです。私たちはいつも顧客を見て仕事をしているのです。


Q.
今では世界中にマーク・ジェイコブスが展開されていますが、地域によって顧客の嗜好に違いはありますか?

A.

全くありませんね。香港のブティックでは、数日前にニューヨークで発売を始めたばかりのバッグを持ったお客さんが入ってきました。グローバル化が進み、顧客も動いています。また、その顧客が地域のトレンドセッターとなります。そうして世界のトレンドはグローバルに発信されていきます。ですから、地域や国によって売れる商品が違ったり、傾向が異なったりということは全くありません。


Q.
マ-ク・ジェイコブスの次なる挑戦は何ですか?

A.

ファッション界でマーク・ジェイコブスは決して大きな会社ではありません。中堅どころ、という感じです。世界の大都市にはブティックができましたが、まだまだ進出していない主要都市も多くあります。もう少し会社の規模を大きくして、世界中のマ-ク・ジェイコブスの顧客に商品が届くブティック展開ができるようがんばります。


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こちらはザ・プラザのマーク・ジェイコブスブティック。
こちらでもスタッフ全員でハイポーズ。


ファッション界の大物のインタビューで緊張しましたが、とても穏やかな人柄で丁寧に親切に応えてくださいました。ロバートさん、ありがとうございます!今度はマーク・ジェイコブスさんと是非グアムにお越しください。

<インフォメーション>


店名:タモンサンズプラザ(Tumon Sands Plaza)

営業時間:10:00AM~10:00PM 

定休日:なし

住所:1082 Pale San Vitores Road, Tumon, Guam 96913

ロケーション:ホテルロード、ハイアットリージェンシーグアム斜め向かい
(※タモンエリアの各ホテルからシャトルサービスがあります。)

電話番号:671-646-6801
URL:http://www.guamtsp.com/

店名:ザ・プラザ(The Plaza)

営業時間:10:00AM~11:00PM 

定休日:なし

住所:1225-1275 Pale San Vitores Rd., Tumon Bay, Guam 96913

ロケーション:ホテルロード、DFSギャラリア・グアム向かい
(※タモンエリアの各ホテルからシャトルサービスがあります。)

電話番号:671-646-1384
URL:http://www.theplazaguam.com/