先日、グアム政府観光局が海外メディアを招き「MAILA TA FAN BOKA(マイラ・タ・ファン・ボカ)2011」というツアーを開催しました。MAILA TA FAN BOKA2011とは「come and eat(こっちに来て一緒に食べよう)」という意味。そう、これはグアムの食文化について紹介するツアー。グアムに古くから伝わる伝統のチャモロ料理、南国ならではのトロピカルフルーツ、グアムの気候に適した農業など、実に充実した食文化に恵まれています。これら食文化の魅力をアピールしようとこのツアーが企画され、日本、韓国、台湾、中国、香港、フィリピン、アメリカの7ヵ国から海外メディア関係者が来島して、5月26日(木)から28日(土)の3日間にわたり、グアムの食文化を堪能しました。今回はツアーでも話題になり、今が旬のフルーツとマンゴーについて紹介しましょう。

マンゴーは年に2回、雨期と乾期にそれぞれ1回ずつ収穫シーズンがあり、今は雨期の収穫シーズン。このツアーでも「マンゴー農園」と「マンゴーフェスティバル」を訪れました。 「クリスチャンズ マンゴーファーム」ではオーナーのジョニー・カストロさんがファームを案内。7種類26本のマンゴーの木々の間を歩き回りながら、このファームで育てられているマンゴーについて説明してくれました。

冷たいマンゴーシャーベットが用意され、 参加者たちは試食しました。

今シーズンは不作と言われていますが、 たくさんの実をつけた木々の間を歩きながら ジョニー・カストロさんが説明してくれました。

海外メディアの人も興味深そうに話しに聞き入っていました。

ここに並んでいるマンゴーの苗は、みんな包帯のようなものをしていますが、なぜだかわかりますか?これは接ぎ木をしているからです。幹の土台となる下の部分は「カラバオマンゴー」などローカルのもので、グアムの気候に適した丈夫なもの、そしてその上に「スミスマンゴー」や「パパイヤマンゴー」など、種類の異なるマンゴーを接ぎ木していきます。

赤い印が付いている部分が接ぎ木の箇所です。

数週間経ち、うまくつながったものはそのまま成長していきますが、つながらなかったものは残念ながらやりなおし。これを根気よく何度も繰り返して大切に育てていきます。

この木の土台部分はカラバオマンゴー。 上の葉が茂っている部分はスミスマンゴーです。 ただ今接ぎ木中。

こちらは接ぎ木に成功したもの。 包帯をとってもしっかりつながっています。 ローカルのチャモロマンゴーにパパイヤマンゴーを接ぎ木しました。

接ぎ木をして実をつけたパパイヤマンゴー。 2種類のマンゴーがミックスされた味わいだそうです。

さて、ツアーが行われた週末はツーリストに人気があり、そしてローカルにとっても待ちに待ったマンゴーフェスティバルの日。今シーズンは不作ということで、昨年に比べるとマンゴーデモンストレーションの数が少なかったような気がしますけど、それでも揚げたての「マンゴードーナツ」、「スムージー」、「アイスキャンディ」、手作りのジャムなどの獲れたて「ローカルマンゴー」を楽しむことができました。

こちらの女性たちは「マンゴーピクルス」作りに真っ最中。 グアムでは熟す前の青いマンゴーをピクルスとして食します。

マンゴーピクルスのブースでは7ヵ国を代表する調味料で作られ、試食しました。

こちらではマンゴードーナツを作っています。 ブースの前には長い列が作られていました。

毎年行われている「マンゴーコンテスト」のコーナーでは、大きさや形の美しさ、ユニークな形のマンゴーが 並べられています。

「The most beautiful(最も美しいもの)」で一位に選ばれたマンゴーはこちら。 傷ひとつなく、グアムの太陽をいっぱいに浴びて育った輝くようなマンゴーでした。

こちらは「Biggest Mango(最も大きい)」で一位に選ばれたマンゴー。 グアムのマンゴーは縦の長さが通常10cmぐらい。 日本のスーパーで売られているものよりかなり小さめ。 しかしこちらはかなりビッグ!20cmはあるでしょうか。 日本で見るマンゴーより大きいですよ!

その他、バーベキューやローカルアーティストによるアクセサリーのお店などがあり、正面のステージではバンドの生演奏。ツアー参加者もグアムのマンゴーの美味しさと楽しみ方を存分に堪能出来たのではないでしょうか?

子供たちによるダンスショーも行われていました。

さて、このツアーはもちろんマンゴーだけを見ていたわけではありません。グアムの気候が育んだ様々な植物やフルーツの見学と試食ができる「ハマモト・トロピカル・フルーツ・ワールド(Hamamoto Tropical Fruit World)」や、グアムでは多くの食品を島外から輸入するので、貴重な存在の新鮮野菜「ハイドロポニック(水耕栽培)」のレタス畑を訪れ、さらに6月末にオープン予定の「グアムカルチャー&エコパーク (Guam Culture & Eco Park)」の見学もしました。28日(土)にはプロとアマチュアに分かれた各チームが地元の食材を使った料理を競う「マイラ・タ・ファン・ボカ・キュリナリー・コンペティション(MAILA TA FAN BOKA Culinary Food Competition)」にも参加するなど、まさに食文化を起点としたさまざまなグアムを体験しました。

グアムカルチャー&エコパークの見学についてはこちら。 URL:http://weekly.visitguam.jp/2011/06/6.html

マンゴーをはじめ、グアムのさまざまな食文化を満喫した海外メディアの人たち。ガイドブックには載っていない場所を訪れて体験したことによって、さらにディープなグアムを海外メディアの人たちが違った視点で、グアムの魅力を発信してくれることを期待しています。そしてこの夏、多くの人がグアムを訪れ、おいしいグアムの魅力にハマることを期待しています!