7月21日(木)はグアムの祝日「リベレーション・デー(グアム解放記念日)」とよばれ、1944年に日本の統治からアメリカ領に戻ったことを記念する日です。グアム準州知事が働くガバナーズオフィスのあるアデラップ岬からハガニア地区のチャモロビレッジ周辺までの、約1マイル(約1.6km)の道路を封鎖し盛大なパレードが行われました。地元新聞パシフィックデイリーニュースによると、沿道に集まった観客とパレードにエントリーした人は25,000~30,000人にのぼり、パレードは5時間にもわたって行われました。

こんな風に派手な飾り付けをした車が次々に登場!
グアムの島の形をモチーフにした飾りや、
グアムの島旗もたくさん見かけました。


巨大なトラックや車にヤシの葉などで様々な飾り付けをして、コスチュームに着替えた人がそこへ乗り込みパレードはスタート。その飾り付けやパフォーマンスに対して順位を付けているので、グアムにある企業や団体、チームなどが毎年その飾り付けに力を入れています。

こんなおしゃれなクラシックカーもパレードに参加。
96組もの企業や団体、チームなどがエントリーしたそうです。


こちらは鉄砲や潜水艦から水を噴射!
観客は歓声をあげて大喜び。


途中途中で立ち止まってダンスパフォーマンスする人たちも。


「カラバオ(水牛)」もパレードに参加?!


このパレードを見物するために、数日前から場所取りをしている人もいるそうです。テントを張ってイスや食べ物や飲み物を持ち込み、万全の態勢で朝からずっと見物している人もたくさんいました。パレードの前、午前8時からは1マイルの距離を走る「リべレーション・デー マイルラン」というマラソン大会が開催され、夜には花火が打ち上げられるなど、朝から晩まで一日中グアムが熱く盛り上がっていましたよ。

陽射しよけや雨よけに、こんなテントを沿道に張って見物します。
昼食用なのか、肉を焼いてバーベキューを始めている人も見かけました。
グアムの人々にとってはビッグイベントのひとつなんですね。


時折パレードする人たちが車から車道に降りてきて
キャンディやTシャツなどを観客に配ってくれます。
こちらの黄色いTシャツを着た女性は、
おもちゃのサングラスをちびっ子たちにプレゼント。


私もキャンディやお菓子をいっぱいもらいましたよ。


パレードの最中何度かスコールに見舞われましたが、そのまま構わずパレードは続行。観客は持参した傘をさしながら声援を送ったり楽しんでいました。またスローガンを大きく掲げた車が通ったり、リサイクル団体が登場したりと、観客へ様々なメッセージを伝える意味合いもこのイベントでは持っているようです。

大粒の雨が降ってきてもみんな全然動じません。
地元の人々は慣れたものなんでしょうね。
楽器が濡れてしまうのに・・・と心配したのは私だけだったのでしょうか?


こちらのチームは
「Stop the violence(暴力をやめよう)」とのメッセージ。


リサイクル運動を行っているグアム大学のメンバーは
チャモロ文化を象徴する巨石「ラッテストーン」を空き缶で制作。


海外に行った時、その土地で行われているイベントに行くと、そこでの暮らしやその背景に対してもずっと理解が深まります。グアムに訪れた時にイベントやお祭りなどが開催されていれば、ぜひ参加してみてくださいね。グアムの人々の熱い思いなどを肌で感じることができますよ。