ドラマーになった気分で、食卓でお茶碗やグラスを箸で叩いたり、笛を吹くようにビールの空き瓶に唇をあてて息を吹きかけ音を鳴らしてみたり。子供の頃そんな遊びをしませんでしたか?
そんな身の回りにあるものを使ってパーカッションのようにリズムをとり、アクロバティックな動きと共に迫力あるパフォーマンスを世界中で披露しているグループがいます。ニューヨークのブロードウェイで一大センセーションを巻き起こした「ストンプ(STOMP)」です。日本を含め世界中で公演を行っている彼らが、ついにグアムに登場!9月20日(火)から6日間にわたって繰り広げられたステージを見に行ってきました。

ポリバケツや棒などを叩き、そのリズムに合わせて
ダンスしているかのように飛び跳ねたりするのが
ストンプのパフォーマンスです。


ブラシで床を磨く、ライターで火をつける、台所のシンクで水を流す、砂を足でこする。そんな日常の中で生まれる、でも私たちは普段気にもとめていない「音」が、彼らの作る「リズム」です。足を床に打ち付けたり手を叩いたりと、物を使わなくたって体で音やリズムを作り出すことはできるんですね。

こちらはストンプのステージ。
ドラム缶やパイプなど、写真に見えるこれら全てが
彼らの手に渡ると立派な楽器に変身します。


さらにリズムに合わせて、ときには飛び跳ねたりくるくる回ったりと、ダイナミックな動きが加わります。バックミュージックにもセリフが一切なく、ミュージカルでもジャズやタップダンスでもない、「音楽」という枠組みを越えたショーがストンプのパフォーマンスです。

手や足を振り上げてリズムをとったりジャンプしたり。

アクロバティックショーかと思うような
こんなパワフルな動きも見せてくれます。


観客にも手拍子を誘って、会場全体でリズムを作り出す演出もあり、大人も小さな子供も一緒に手を叩いたり足でリズムを刻んだりして楽しんでいましたよ。「こんな身近なもので、こんな音が作れるんだ!」と気付かされます。そして、とにかく大迫力でエネルギッシュ!約1時間半のステージが終わると、スタンディングオベーション!!言葉や年齢など関係なく、誰もが体で感じて楽しめるパフォーマンスショーでした。

もともとはイギリスのストリートパフォーマンスから生まれたもので、
世界中のパフォーマーが集まるニューヨークのブロードウェイでも
絶大な支持を受け続けています。


そして今回のこのグアムの公演では、グアムにある小、中、高校を対象としたコンテスト「プロジェクト ストンプ」が行われました。教室にある物を使って、ストンプのようにリズムを作ってみようという企画です。見事1位に選ばれた、小、中、高校からの各1チームのメンバーは、ストンプの公演に招待されました。

「たとえば氷が入ったグラスをまわすとカラカラ音が鳴るように、
私たちのまわりにはたくさんの音があふれていて、
それが私たちのステージの源です」と
記者会見でストンプのメンバーが話してくれました。


記者会見の冒頭では、招待されたウィリアムマクール ミドルスクール(中学校)の生徒たちは、彼らが考えた「ストンプ」ショーを披露。貝殻2枚をこすったりヤシの実を床に打ち付けたりと、グアムらしいアイテムを使っていましたよ。

本物のストンプのメンバーも
「貝殻やヤシを使ったパフォーマンスが面白い!」と拍手。


今回来島した12名のストンプメンバーと一緒に全員で記念撮影。


まだ言葉も知らない小さな子供だって、手や何かを叩いて遊んだりしますよね。ストンプのパフォーマンスを見て、そんな純粋な感覚を思い起こしました。世界中で公演を行っている彼らにどこかで出会ったら、ご家族やお友達と一緒にでかけてみてください。きっと面白い時間を過ごせますよ!

ストンプ(STOMP)のオフィシャルサイト。
http://www.stomponline.com/