グアム政府観光局主催の、ミクロネシア最大のカルチュラルフェア「第24回グアム・ミクロネシア・アイランド・フェア」が今年も盛大に行われました。10月14日(金)の初日の夜はあいにくの雨で中止になったものの、15日(土)と16日(日)の両日は天気が回復し、会場のガバナージョセフフローレスメモリアルパーク(イパオビーチパーク)はたいへんな人出となりました。今年のテーマは「ミクロネシアの踊りと歌の祭典」。グアムのみならず、サイパン、ロタ、テニアンをはじめ、パラオ、ヤップ、チューク諸島、ポナペ、コスラエ、マーシャル諸島などの島独自の特産品を紹介するブースもあり、太平洋の島々のエキゾチックな魅力を満喫できるイベントになりました。

グアム政府観光局が主催する 「グアム チャモロダンス・アカデミー2011」の生徒さんたち。 練習の成果を本場グアムの大ステージで披露してくれました。

広大なガバナージョセフフローレスメモリアルパーク(イパオビーチパーク)を埋め尽くすように立ち並ぶブースには、ユニークなお店がずらり。終日沢山の人が訪れ、ミクロネシアの島々の特産品や工芸品を買い求めていました。 通常手に入らない、ホームメイドの味やアーティストの作品などもあり、ローカルたちにとっても貴重なカルチャーの集いになっていました。

グアムのフルーツを原料にした、グアムメイドの各種ジャム。 南国テイストたっぷりのラッピングはお土産に喜ばれそうです。 大量生産ができないため、フェア期間中だけ発売される幻のジャムです。

タロイモやサツマイモ、ブレッドフルーツ(パンの実)のチップスもありました。

貝や動物の骨を使ったネックレスはローカルにも人気です。 このようなアクセサリーショップが沢山ありました。

日本語の「草履(ぞうり)」は、グアムでは日常的に使われている言葉です。 「草履を脱いで上がって下さい」と書かれたユーモアたっぷりのサイン。

ココナツから作った顔、顔、顔。 髪の毛もココナツの繊維で作られています。 怖い顔や面白い顔など、いろいろな表情があります。 あなたに似たものも見つかるかも?!

ヤシの葉とパンダナスの葉で編み込んだバスケットやバッグ、 そしてこんな色鮮やかなお花などは、 マーシャル諸島の手工芸品として有名です。

カラバオライド(水牛乗り)は子供に人気のアトラクションです。 昔は農耕に活用されていたカラバオ(水牛)ですが、今はグアムの人気者。

食べ物や飲み物、スイーツなどを売るブースも充実していました。 こちらはグアム名物BBQ。 醤油ベースのオリジナルのタレが肉にしみ込んだBBQがグアム風です。

こちらでは焼きトウモロコシのブース。 ドラム缶を使ったグリルで焼き上げた、アツアツをいただきます。

今回ステージを一番湧かせていたのは、グアム政府観光局が主催してきた「グアム チャモロダンス・アカデミー2011」の生徒さんたちによるチャモロダンス。昨年は東京で、今年は東京、大阪、名古屋の三都市で催されてきたチャモロダンス・アカデミー。練習の成果を本場のグアムで披露する、またとない機会となりました。グアムで唯一の「チャモロダンスマスター」という称号を持つ、フランシスコ B.ラボン氏(Mr. Francisco B. Rabon)が日本に出向き指導してきた生徒さんたちの晴れ舞台です。今回は8人がグアム・ミクロネシア・アイランド・フェアの舞台に立つために訪れ、見事な踊りでローカルたちを驚かせていました。

先月東京で行われた「JATA旅博2011」のグアムのブースでも 見事な踊りを披露した日本の生徒さんたち。 情緒たっぷり、笑顔いっぱいのステージはローカルたちを驚かせました。

生徒さんの中にはダンス教室を営む先生も多く、 「チャモロダンスをカリキュラムに取り入れていきたい」と話す方もいました。

笑顔いっぱいに、チャモロダンス独自のリズムに 情緒を重ね合わせ踊る日本の方々。

その他にステージでは、ポナペやパラオなどの伝統的な踊りが披露されたり、アイランドミュージックが演奏されたりしており、ステージ前の芝生ではステージを楽しみながら週末を家族や友人とのんびり過ごすローカルの姿がありました。

そしてもうひとつステージを沸かせたのが、「柏市(千葉県)・グアム友好都市提携20周年」を祝うスペシャルステージです。1991年に柏市・グアム友好都市提携が結ばれ、市民ツアーや中学生の交換派遣がはじまりました。友好都市提携から今年で20年を迎え、今後さらに市民そして個人レベルまでに活動を浸透させることを願いつつ、柏市長さんを筆頭とする柏市民使節団がグアムを訪れました。柏市長さんの挨拶の後には、観客も参加しての「柏おどり」で盛り上がりました。

柏市の市民による柏おどりを見守るたくさんの人たち。 柏市にはグアムの子供たちがホームステイに訪れます。

毎年7月に柏市で行われる「柏まつり」には グアムからミスグアムを始めとする使節団が参加します。 今後も交流が深まることを願っています。

軽快なリズムに合わせて、 グアムのローカルたちもステージへ。 みんな見よう見まねで柏おどりを楽しみました。

柏市のブースでは、 地元のウィスキーやあられでもてなしていました。

会場の片隅ではひたすらドラムセッションで盛り上がるドラムサークルの人たち。

ローカルはもちろん、 旅行者の方々も沢山訪れていました!

会場に並ぶ多くのブースでは、日本人観光客の姿も多く見かけました。手に入りにくいお土産や珍しいローカルの味を楽しめたことでしょう。 来年は是非皆さんもお越しください。

昨年のリポートはこちらから。 http://weekly.visitguam.jp/2010/10/post-131.html