現在、グアム大学の「Fine Arts(ファインアーツ)」と呼ばれる美術、芸術の教員たちによる作品展示会が開催されています。グアムというとビーチリゾートやショッピングといったイメージの強い方が多いかもしれませんが、グアムでは優れたアートに触れる機会もあります。2012年2月2日(木)の開催初日に出かけてきましたので、その様子をご紹介いたしましょう。
地元では有名なアーティストの一人であるリック・カストロ氏も グアム大学の教員の一人。 このほか陶芸、写真などの様々な作品が展示されています。
グアム大学といえばミクロネシア地域唯一の総合大学で、教育、経済、看護、科学などの分野について教育課程が設けられています。その中のひとつ、芸術分野の教員たちが、それぞれの作品を披露する展示会を開催しています。 今回の展示会では、5名の教員による出品がされていました。彫刻、陶芸、抽象画、デッサン、写真など、それぞれの専門分野は多岐にわたっています。また、展示されている作品は購入することもできます。作品の価格はだいたい数百ドル程度ですが、なかには$1,000以上する作品もあったようです。
こちらは会場の入口。 グアム大学は地元の人から「UOG」の愛称で呼ばれています。
こちらは陶芸作品です。
こんなカラフルな絵が描かれた作品もあります。
このようなユニークな外観の作品も展示されており、 購入することもできます。
地元出身のアーティスト、リック・カストロ氏もグアム大学で次世代のアーティストの育成に力を注いでいる一人です。 2011年夏には、ルイ・ヴィトン タモンサンズプラザ グローバルストアにて、彼の新作絵画展が行われるなど、グアムでも名前の知られるアーティストの作品も鑑賞できました。
ルイ・ヴィトン タモンサンズプラザ グローバルストアで行われたリック・カストロ氏の絵画展の模様はこちらから http://weekly.visitguam.jp/2011/08/post-217.html
地元出身のリック・カストロ氏。 グアム日本領事館など、様々な場所に彼の作品が展示されています。
グアムの暮らしや生活が作品のアイディアとなっているものもあり、なんとなくグアムの島の生活がイメージできます。たとえば島に多くいる「ヤモリ」や「水牛」が作品のモチーフとなっており、人々の間ではそれぞれ「ゲッコー」「カラバオ」と呼ばれています。こんな視点で作品を鑑賞するのも面白いですね。
ゲッコー(ヤモリ)が描かれています。 作品では実物をデフォルメして、 ちょっとかわいい色使いにアレンジされているようです。
これはカラバオ(水牛)がモチーフとなっている作品のようです。
グアムの街中の様子をモデルにした作品なのでしょうか。 カラフルなお菓子屋さんと若者が描かれています。
こんな日本風の写真もありました。
この展示会は3月2日(金)まで、日曜日・祝日を除いて開催されており、入場無料となっています。身近にアートに触れられる場所として、地元の子供たちも訪れているようです。
ローカルの子供たちも作品を熱心に鑑賞していました。
グアム大学の構内にあるイスラセンター。
また、グアム大学は今年創立60周年を迎えるため、これを記念したイベントが年間を通してたくさん企画されるようです。グアム大学の所在地は、タモン地区から車で20分ほどの距離にあるマンギラオ村です。異国のキャンパスの中に入るというのも、なかなか面白い発見がありそうです。興味のある方は、是非訪れてみてくださいね。
<インフォメーション>
イベント名:UOG Fine Arts Faculty Biennial Exhibit 開催期間:2012年3月2日(金)まで ※日曜日、祝日を除く 開催時間: 月曜日~金曜日 10:00AM~5:00PM / 土曜日 10:00AM~2:00PM 入場料:無料 会場:グアム大学イスラセンター お問い合せ:671-735-2965/6(グアム大学イスラセンター)
グアム大学のホームページはこちらから http://www.uog.edu/default.aspx