グアムでは野生のイルカが高確率で見られる「イルカウォッチング」が有名ですが、今回は珍しい「ジンベエザメウォッチング(?)」の話題です。
パラセイリングをするため外洋に出た「アルパンビーチクラブ(以下ABC)」の船がボートを港から出してほんの数分、偶然にジンベエザメに遭遇したのです。ボートスタッフもゲストもビックリ、船内は騒然!今回はそんな騒動のレポートです。
大きなジンベエザメの体の一部が見えています。
はたして体長は何mぐらいになるのでしょうか?
ちなみに、スタッフによると8mぐらいだったそうです。
2012年2月8日(水)午後3時頃、アガニアボートベイスンを出たボートのキャプテンは、海の中にあの白い斑点がある巨体を発見!早速ボートを近づけていきました。泳ぎ去ること無くそこに姿を現したのは、世界で一番大きな魚種と言われるジンベエザメ!なんと、ABCの船の2隻の間で、しばし戯れるように泳いでいたのです。
頭部が偏平で幅広い形が特徴的なジンベエザメ。
動きはとても緩慢です。
非常に臆病で、環境の変化に弱い繊細な種族です。
普通のサメはとがった鼻の後ろの下側に口が付いていますが、
ジンベエザメの場合は、頭部の先にプランクトンや海藻を摂るための大きな口が付いています。
青い海をスイスイと泳ぐジンベエザメ、雄大な光景です。
横になるとカメラに収まりません。
ジンベエザメの名は灰色で白い斑点があり、その模様が「甚兵衛羽織(じんべえばおり)」に似ていることから名づけられたといわれています。
性格はいたっておとなしく、基本的に人間にとって危険性の低いサメで、全長12~13mにまで成長します。世界中の表層温度が20~25度である北緯35度から南緯30度の間の海を、ゆっくりと泳ぎながら生活しているのだそうです。
ジンベエザメは表層海域で主に回遊します。
なお、メスは限られた海域で生息するのに対して、
オスは世界の海を単独で回遊するのだそうです。
基本的にジンベエザメは一匹で行動をしています。一説には、ジンベエザメは100~150年の寿命を持っているといわれています。しかし、実際に彼らの生態についてわかっていることはわずかで、さらに詳しい研究が必要な分野といえます。
日本では、ジンベエザメはイワシやカツオ等の魚類が群れている海域に生息するために、大漁の吉兆とされ「福の神」のようにも考えられてきました。
グアムではイルカの他に今回のジンベエザメ、そしてクジラなどが目撃されています。
イルカウォッチング、パラセイリング、サンセットクルーズなどで外洋に出た時には、今回のようなサプライズな出会いがあるかもしれませんね。
<インフォメーション>
アルパンビーチクラブ(Alupang Beach Club, ABC)
定休日:土曜日
住所:997 South Marine Corps Dr. Tamuning Guam 96913
ロケーション:タムニング地区 マリン・コア・ドライブ沿い
お申し込み・お問い合わせ:ご参加の旅行会社、またはアルパンビーチクラブ(671-6649-5200)まで
URL:http://www.abcguam.com/