近年、チャモロ文化と呼ばれるグアム独自の文化が注目を集めるようになって、旅行者は他のミクロネシアの島々とは違うグアム本来の文化や暮らし方を体験できる機会が増えています。そのチャモロ文化にたっぷり浸れるのが「グアム・アイランド・フィエスタツアー(Guam Island Fiesta Tour)」。2012年度には、あと9つの村での開催が予定されています。今回は、4月29日(日)に、グアム最南端のメリッソ村で開催されたグアム・アイランド・フィエスタツアーへ出かけました。

メリッソ村の守護神は「サン・ディマス(San Dimas)」。 グアム・アイランド・フィエスタツアーが開催されたホストファミリーのお宅は、 色鮮やかな南国の花が咲き乱れていました。

大きなカラバオ(水牛)に乗って記念写真を撮った後はしばしのお散歩。 大きな体は乗り心地が良く、温かかったようです。

フィエスタツアーの見どころのひとつが、グアムの島で愛される動物たち。 こちらは「ココナツクラブ(Coconuts Crab)」(ヤシガニ)。 大きなものでは体長1mを超すものもあります。 ココナツの実を好んで食すこの蟹は甘みがあり、 チャモロの人達にとって大好物だそうですよ。

冒頭に登場したカラバオ(水牛)は、 フィリピン人によってグアムに連れて来られたと伝えられています。 農耕作業の貴重な労働力として、長年働いてきました。

カラバオ(水牛)の赤ちゃんと記念撮影です。 長い年月の中で、チャモロの暮らしを支え、 チャモロ文化繁栄の立役者となった動物といえます。

グアム・アイランド・フィエスタツアーのホストファミリーとなったお宅では、 専用の豚の丸焼きマシーンが手作りされて、 パーティー会場の隅でグルグルと回り続けていました。 豚もまた、スペイン人がグアムに連れてきた動物です。 フィエスタのメインディッシュとしてテーブルに登場します。

亀はチャモロの人々に食されるだけでなく、 甲羅はアクセサリーとして加工されました。

鹿も豚同様にチャモロの人々の大好物で、 1800年代にスペイン人によってグアムに連れて来られました。 ペットとして飼われている場合もありますが、 野生の鹿は限られたシーズンだけ猟が解禁されます。 グアムの人たちはケラグエンと呼ばれる酢の物にしたり、煮込み料理にして食べます。

お待たせしました。ココバードと並んで グアムのキャラクター的存在のヒリタイ(オオトカゲ)です。 まるまると太って、体長1m以上もありました。 食欲旺盛で何でも食べてしまいます。

こちらはコックファイト(闘鶏)の模様。 一昔前までは、グアムの男たちの夜の遊び的存在だったようです。

11:00AM頃現地に到着して、 動物たちに実中になっているとランチタイムの12:00PM。 長テーブルが5つも6つも用意され、 ごちそうが沢山用意されています。 地元の家庭料理が並びます。

ここで、番外編です。この日、メリッソ村にある私の主人の実家でも、親戚や友人を島中から招いてフィエスタを祝う集まりがありました。30人ほどのファミリーパーティーでも、この通りごちそうがテーブル狭しと並びます。チャモロ料理に混じって、私の手作りの巻き寿司が見えますか?

中央の少し奥にあるのは私のお手製巻き寿司です。 また、残念ながら写真には写りませんでしたが、 この写真を撮る私の後ろには、バーベキューなどの肉類のセクションがありました。 そこには、南アフリカ出身のお嫁さんのラム料理もありましたよ。

チャモロの人々はおいしいものなら何でも大歓迎。よその国のお嫁さんが持ち寄る料理もいつの間にか、ファミリーの定番料理になっています。そんなおおらかさが、まさにチャモロ人の気質といえます。 皆さんも、今後行われるグアム・アイランド・フィエスタツアーの予定をチェックして、是非、チャモロ文化にたっぷりと浸ってくださいね。

今後のグアム・アイランド・フィエスタツアーの予定はこちらから。 http://www.visitguam.jp/news/detail.php?id=580

昨年のグアム・アイランド・フィエスタツアーの記事はこちらから。 http://weekly.visitguam.jp/2011/05/post-183 http://weekly.visitguam.jp/2011/04/post-174 http://weekly.visitguam.jp/2012/01/post-264

<インフォメーション>

イベント名:グアム・アイランド・フィエスタツアー(Guam Island Fiesta Tour) 料金:大人$30、子供(2~11歳)$20 お申し込み・お問い合わせ:参加の旅行会社またはラムラムツアーズ(671-649-5314/5)まで