子供の頃から泳ぎが苦手な私は、グアムに移住してからまわりの多くの人がダイビングにハマる中、ひたすら海を眺めることで南国気分を楽しんできました。海の見えるレストランでの食事やサンセットを眺めながらの友人とのおしゃべり。そして週末の海水浴がせいぜいの海遊び...、それでも充分に楽しい南国ライフを送ることができています。ところが先日、子供たちにせがまれて、初めて「シーウォーカー(Sea Walker)」に挑戦してきました。「8~80歳まで、泳げなくても、眼鏡をかけたままでも、化粧も崩れない」というキャッチフレーズ、その手軽さにすっかりその気になってしまい、子供たちに誘われて海底散歩を楽しんできました。
シーウォーカーはとっても簡単。
老若男女、どなたでも気軽に楽しめますよ!
まずは10分程度のレクチャーを受けます。
レクチャーと言っても、日本語のビデオを10分ほど見るだけです。
ビデオでは、シーウォーカーの手順やハンドシグナルの方法、
耳抜きの仕方などを教えてもらいます。
ビデオを見終えたら身支度を整えて、シーウォーカーのバンでポイントへと移動。シーウォーカーを体験するのは「ピティ」と呼ばれる村の沖合いにあるフィッシュアイ海中展望塔へと続く桟橋の途中につながれたボート。そのボートに備え付けられた階段を使い、海底へと下りていきます。
子供たちは初めての体験にワクワクしています。
ヘルメットとの接触を和らげるプロテクターをかけてもらいます。
一人ずつ順番に海底へ。
焦らなくても大丈夫です。
最初の数段は備え付けのロープを持ち降ります。
海中に潜る前にヘルメットをかぶせてもらいます。
自分のペースでどうぞ。
実はヘルメットが結構重いのでは?と心配していましたが、浮力のせいで重さはあまり感じません。
すっぽり頭が海中に浸かり、数段下りると、耳に違和感を感じ始めます。ちょうど飛行機の離陸時や電車や車がトンネルに入った時、またはエレベーターに乗った時に感じる耳の違和感に似ています。ここでビデオで習った耳抜きを実践します。口を閉じて、鼻をつまみ軽く鼻から息を出すようにする方法、あごを動かす方法、つばを飲みこむ方法、どれでも効果的なやり方を試してみます。2段おきぐらいに耳抜きするのが良さそうです。
スタッフが梯子の脇で私たちの様子を観察
「耳抜きはできていますか?大丈夫ですか?」と何度も声をかけてくれました。
海底に到着すると子供たちは海底に用意された手すりに捕まって、
お行儀良く一列に並んでいました。
ヘルメットの中に見える顔はニコニコ顔で
目の前を通り過ぎる色とりどりの魚を観察していましたよ。
初めて見る海底からの海の景色。
澄んだ緑色の海を小さな熱帯の魚がのんびり行き交います。
少し目線を上に上げると、海面には夏の太陽がさして、キラキラと反射しています。
シーウォーカーで歩くエリアは珊瑚の間にもうけられた手すり付の遊歩道。
つまずかないようにシートが敷かれていました。
音のない世界で聞こえるのは「ブルブル、ブルブル」という私のかぶるヘルメットから放出される空気の音だけ。ヘルメットには、てっぺんから伸びたホースを伝って海上から新鮮な空気が送り込まれ、かわりに余分な空気が放出されているのです。「魔法のヘルメット」なんて言われることもあるほど、良く考えられた特殊なヘルメットなのですよ。
私も手すり沿いに子供たちと並んでお魚観察。すると、スタッフが餌の入ったペットボトルの口をグーの形にした私の手の中に押し込んで、餌を握らせてくれます。とたんに今まで目の前にいた魚の数十倍も居そうな魚達が一斉に私の手に集まってきます。中には手をチクチクと突いてくる魚もいます。
私たちがシーウォーカーをしたボムホールは
グアム政府が海洋保護区に指定している貴重な海域で
グアムの近海に生息する多くの魚がたくさん暮らしています。
「ボムホール」とは、本来、英語で「爆弾の穴」を意味しますが、グアムではピティ湾海洋保護区の海底にある、すり鉢状に深くなっている窪地をいいます。
この穴ができた原因については諸説があり、第二次世界大戦時の爆撃によって出来た穴であるという説もありますが、サンゴによって作られた石灰質の岩盤が水に溶けて、海底に洞穴が出来ていたものが、地震などきっかけにして陥没したという説が有力なようです。
餌付けをすると、この通り。
前が見えないほど多くの魚が集まります。
海底で南の海の魚と戯れている間、写真やビデオの撮影が行われ、スタッフとともに安全を見守ってくれます。おそらく20分ぐらいだったでしょうか?手すりに捕まりながら、何カ所か場所を移動して海底観察を楽しみました。泳いだり眺めたりするだけだった海を、海底に潜ってこんなに手軽に満喫できるなんて、改めてグアムの海の素晴らしさに感動しました。言葉ではなかなか言い表せない海底の佇まい、グアムに来たら皆さんもぜひ眺めてほしい風景です。
妊婦や心臓疾患のある方を除いて、8歳~80歳までの方が、眼鏡やコンタクトを付けたまま、顔や頭を濡らすことなく体験できる「海底のお散歩」は、楽しい旅の一番の思い出になりそうですね。
シーウォーカーの後にはシュノーケリングやカヤック、
ペダルボートも楽しめますよ。
実際のシーウォーカーの動画は、下記の公式ホームページで見られますので、要チェック。
皆さんも手軽にグアムの海の奥深さを堪能できるシーウォーカーに、是非、挑戦してみてくださいね。
<インフォメーション>
アクティビティ名:シーウォーカー(Sea Walker)
定休日:なし
料金:大人(12~80歳)$85 / 子供(8~11歳)$75
電話番号:671-477-3830
URL:http://www.seawalker.com