7月に入り、日本ではすでに海開きをしている海水浴場も多いようですね。今回は日本に負けず、グアムのビーチ情報をお届けしましょう。
太平洋に浮かび四方を海に囲まれたグアムはビーチの数も多く、どのビーチも水の透明度は抜群です。しかし中には、人気のない場所にあったり潮流が激しいなど、ツーリストにはあまりおすすめでないビーチもあります。ここではツーリストも比較的安全に楽しめるビーチをピックアップしました。

イパオビーチでは浅瀬でこのような
トロピカルフィッシュを見ることができますよ。

ツーリストに人気のビーチと言えばやはりタモン湾にあるビーチ。タモン湾沿いのビーチを総称して「タモンビーチ」と呼ぶ場合や、「アウトリガー・グアム・リゾート(Outrigger Guam Resort)」や「ハイアットリージェンシーグアム(Hyatt Regency Guam)」の海側をタモンビーチと呼ぶ場合などあるようですが、その他、タモン湾沿いにはガンビーチ(Gun Beach)、マタパンビーチ(Mata'pang Beach)、イパオビーチ(Ypao Beach)があります。

「ガンビーチ」は「ホテル・ニッコー・グアム(Hotel Nikko Guam)」の北隣。タモンビーチ最北端にあるので、タモンビーチの中で最も美しいサンセットを見ることができると言われています。また透明度が高く、魚も多いことからダイビングスポットとしても知られています。波が高い日は危険な潮流があり、また岩場も多いので注意が必要ですが、風のない穏やかな日和の時は浅瀬でシュノーケリングを楽しんでみてはいかがでしょう?

午前中は潮がひいて岩場が見えます。
足元には注意。

またガンビーチと言えば、昨年オープンした、古代のチャモロ文化を丸ごと体験できる「グアム・ビーチ& カルチャーパーク(Guam Beach & Culture Park)」が話題を呼んでいます。隣接している「ザ・ビーチ レストラン&バー(the Beach Restaurant & Bar)」もビーチサイドのおしゃれなレストランで、おいしいバーベキューやチャモロテイストの食事、トロピカルドリンクをいただくことができますよ。ローカルにも人気のスポットですが、特に夜はローカル率が高く、レストランから離れるとあまり灯りがないので注意が必要です。

今グアムでホットなスポットといえばここガンビーチにある
「ザ・ビーチ レストラン&バー」。

ビーチ沿いに散歩をしている1とつい通り過ぎてしまいがちですが、「ホリディリゾート&スパグアム(Holiday Resort & Spa Guam)」と「フィエスタリゾート・グアム(Fiesta Resort Guam)」の裏側のビーチは「マタパンビーチ」と呼ばれています。ローカルの人がアウトリガーと呼ばれるカヌーの練習をしている姿をよく見かけます。

「イパオビーチ」は、「ヒルトングアムリゾート&スパ(Hilton Guam Resort & Spa)」の隣にあるビーチ。ビーチ沿いには「ガバナージョセフフローレスメモリアルパーク(Governor Joseph Flores Memorial Park)(イパオビーチパーク、Ypao Beach Park)」という大きな公園があり、様々なイベントが行われたり、休日にはローカルが家族や友達と一緒にバーベキューを楽しんでいます。
波は比較的穏やかで、浅瀬でも十分魚を見ることができます。シャワーやトイレも一応設置されており、公園には子供用の遊戯施設もあるので、ファミリーにはおすすめですね。
そして実はこのイパオビーチ、「日本&海外のベストビーチ20」(旅行に関するサイト「トリップアドバイザー」2011年 発表)の海外ランキングで2位に選ばれた、グアムが誇る美しいビーチのひとつなのです。ぜひその美しさを見に足を運んでみてくださいね。

ローカルにも人気のイパオビーチ。
シュノーケリングを楽しむローカル、ツーリストの姿をよく見かけます。

ビーチに隣接するガバナージョセフフローレスメモリアルパークとあわせて
ファミリーで一日ゆっくり過ごせます。

タモン地区から少し離れ、ドライブがてら訪れてみるならまずこちら、ハガニアにある「デュンカスビーチ」(Dungco's Beach)。この辺りはマリンアクティビティ施設がいくつかあるため、マリンスポーツを楽しみやすいエリアで、白い砂はやわらかく、波も穏やかです。
ここからビーチ沿いに「トリンチェラビーチ(Trinchera beach)(イーストハガニアビーチ、East Agana Beach)」に散歩するのも気持ちいいですよ。トリンチェラビーチにはビーチ沿いに芝生エリアがありピクニックテーブルも設置されていますので、サンドイッチなどをテイクアウトしてのアウトドアランチにおすすめです。またここからのサンセットも見ものです。駐車場も完備されています。

マリンアクティビティを楽しむツーリストが多い
デュンカビーチ。

さらに南に下り、次はアサン村にある「アサンビーチ」(Asan Beach)です。太平洋戦争国立歴史公園内にあるので、場所はガイドブックなどで調べるとすぐに分かると思います。またビーチ沿いにヤシの木が並んでいる景色もよく写真で紹介されています。アサンビーチ周辺は水の透明度も高く、ダイビングスポットも多く点在していますが、岩場が多いので海水浴には向きません。公園の美しい芝生とヤシの木をバックに写真をとるにはおすすめのスポットです。

アサンビーチに隣接するアサン・メモリアル・パークで
広い海を眺めながらドライブの疲れを癒してみては。

さてここでアサンビーチ沖合に浮かぶ岩「キャメルロック」(Camel Rock)にまつわるグアムの伝説を紹介しましょう。
かつてのチャモロ人は力持ちで、子供でも現在の大人の男性3~4人分の力を持っていたと言われています。ある時、スペイン人が港を塞ぐための大きな岩を持ってくるよう2人男の子に頼みます。しかしさすがの力持ちの男の子も岩が大きすぎて運んでいるうちに暗くなってしまいました。小さな子供が暗くなって外にいてはいけないと、男の子たちは岩をその場に置いて家に帰ってしまいます。その岩はアサンビーチにあるキャメルロックだと言われています。その岩の形はラクダに似ていることからそのように呼ばれているそうです。
そんな伝説を思い出しながら、のんびり過ごすにはおすすめのスポットです。

沖合に見えるのが伝説のキャメルロック。
岸に向かって泳ぐラクダに見えますか?

最後にアガット村にある「ニミッツビーチ」(Nimitz Beach)を紹介しましょう。タモンからは車で約30~40分です。美しいブルーの海に白い砂浜...というわけではありませんが、隣接している海浜公園はグリーンの芝生が奇麗に整備され、のんびり過ごすにはおすすめかもしれません。週末にはローカルがバーベキューをしている時もあり、比較的開けたオープンな場所ではありますが、決して人出が多いわけではありませんので注意してください。

ローカルな雰囲気抜群のニミッツビーチ。

きれいに整備された公園が隣接しています。

日本人はビーチというと海水浴をイメージし、海に入って遊ぶことを想像しがちですが、海を眺めながらゆったり過ごすにもおすすめのスポットです。他にもグアムには大小あわせてたくさんのビーチがありますので、個人的にお気に入りのビーチなどもまた紹介したいと思います。今回は、比較的安全と言われるビーチを紹介しましたが、そうは言っても海は自然の物。天候などによって海の状況は一転しますので、よく注意してくださいね。
また、これら公共のビーチはプライベートビーチとは異なり、ライフガードがいなかったり、置き引きの被害も決してゼロとは言えませんので、全て自己責任にて安全の管理をしてくださいね。
それでは、皆さんもグアムの美しいビーチで、南国のリゾート気分をたっぷりと満喫してください。