エメラルドグリーンに輝く美しいグアムの海。水上ではバナナボート、ジェットスキーなどのアクティビティで賑わい、空から海を眺めるパラセイリングも大人気です。白い砂浜ではビーチバレー、小さな子供は砂遊び、ヤシの木陰でのお昼寝タイムなど、グアムの海での過ごし方は多種多彩。でも皆さま、忘れていませんか?グアムの海中世界。太平洋上に浮かぶ小さな島、グアムの周辺は海洋生物の宝庫。島西側のフィリピン海、東側の太平洋、そして波の穏やかな湾内など場所によって海の中は表情を変え、テクニカルダイバーから初心者、体験ダイバーまでを魅了するさまざまな感動や驚きが待っています。
今回、グアムの海に魅せられた方々に同行し、体験ダイビングに行ってきました。私は約10年ぶりのダイビング。グアムの海は以前と変わらず美しく、やさしく私たちを迎えてくれました。

今回お世話になったのは、ダイビング初心者を専門としたプライベートツアーを催行する「かーぷすとりーまー(Carp Streamer)」。レベルの異なるグループが同じボートに乗ると、他の人の足を引っ張らないか、迷惑をかけないかと、初心者は必要以上に緊張してしまうもの。緊張しすぎると上手く潜れず、せっかくのダイビングが台無しになってしまうこともあるかもしれません。しかし「かーぷすとりーまー」ではボートは1グループ貸し切り。インストラクターも全面的にサポートしてくれるので、これ以上ビギナーにとって心強いことはありません。もちろん、私のようなブランクダイバーも安心して参加することができます。
もちろん、体験ダイビングも同様。今回は中学生の息子さんとお母さんのペア。そしてインストラクターと私の4人でのプライベート体験ダイビング。始終、普段通りのリラックスした雰囲気の中、ダイビングを楽しむことができました。
同行したのは1ビーチ&1ボード体験ダイビングプラン。「かーぷすとりーまー」ではホテルで迎えの車に乗った後、直接海に向かいます。まず向かったのはタモン湾にあるイパオビーチ(Ypao Beach)。実はタモン湾はグアム政府が指定する5つの海洋保護地区の1つ。その中でもイパオビーチは数年前、世界と日本国内の旅行に関する一大口コミサイト「トリップアドバイザー」の「海外のベストビーチ20」の堂々2位に選ばれたことがある美しいビーチなのです。

今回の体験ダイビングで撮影したものです。
この美しい景色を目の前でじっくり鑑賞することができます。
ビーチに着くと早速ウェットスーツに着替えます。通常グアムでは半袖半ズボンが主流ですが、「かーぷすとりーまー」では長袖長ズボンのワンピースのウェットスーツを使用。珊瑚での怪我や日焼け防止になる他、浮力を確保しやすいためビギナーに適しています。その後はレギュレーター(呼吸器)の使い方、耳抜きの仕方、水中でコミュニケーションを取るためのハンドシグナルなどレクチャーを受け、浅瀬で実践練習、続いて水深2~3メートルの水中ツアーに出かけます。

すべてインストラクターの方がしてくれるので安心。

説明をしっかり聞いて落ち着いてすれば、簡単にできることばかり。
上の写真はマスクに水が入ってしまった時の「マスククリア」の練習です。

あいにくに曇り空ではありましたが
少し潜るだけでこんなに美しい世界が広がっています。
珊瑚礁に群れる熱帯ならではのカラフルな魚たちと一緒に泳ぎます。

イパオビーチならこんなことも当たり前。
オキザヨリ、デバスズメダイなどが次々と目の前を横切ります。
浅瀬でも魚影が濃いイパオビーチは体験ダイビングやビギナーに最適なスポットです。しかしここでダイビングを行うにはグアム政府の許可が必要で、「かーぷすとりーまー」は許可された数少ないダイビングショップの1つ。スノーケリングポイントとしても人気ですが、水中でじっくり魚と一緒に時間を過ごすことができるのはダイビングの醍醐味です。
さて場所をピティ(Village of Piti)に移動し、次はボートダイビングです。先ほどご紹介したように、ボートは私たちの貸し切り。今回は波の穏やかなアプラ湾内でのダイビングです。

参加された親子もボート内で会話が弾みます。

しっかり器材をセッティングしてもらってから海に入ります。
水面に全員が揃うとロープを伝ってゆっくりと下へおり、水深約10メートルの世界へ。実はタモンからピティへ行く途中、土砂降りのスコールに見舞われました。海の中がどのようになっているのか心配しましたが、ご覧ください。激しいスコールの後の曇り空、しかもグアムの近くに台風が接近していたにも関わらず、透明度の高い美しい世界が待っていました。

水温もグアムの夏場は30度ほどあるので快適なダイビングです。
1本目のビーチダイビングとはまったく違った光景の中、
体験ダイバーたちも気持ちよく水中散歩を楽しみます。

かわいい姿を至近距離で見ることができましたよ!
海底深くまで続く珊瑚礁を空から見下ろすように眺めたり、
黄色と黒のコントラストが美しいチョウチョウウオの仲間や、
ユニークな姿のヤガラという魚が目の前を横切ったり、
これぞボートダイビング!という醍醐味を体験ダイビングでも味わえます。

インストラクターは常に私たちの近くで見守ってくれています。
楽しさはもちろん、安心安全を第一に心がけたダイビングは
体験ダイバー、ビギナーには頼もしい限りです。
今回はイパオビーチとアプラ湾内を潜りましたが、ダイビングポイントの決定はその日のお楽しみ。その日の天候や海洋状況、時間帯、参加者のレベルにより最良の場所をインストラクターが選定します。海の状態が良ければ体験ダイビングでも湾外の外洋に出ることもあるそうですよ。天気が良ければ今回以上に美しい水中世界を楽しめるはずです。
またプライベートダイビングだからこそ、ポイントをリクエストすることも可能。小さな子供が一緒の場合や体力に自信のない方、前回のダイビングで失敗して不安のある方なども、家族や仲間同士だと安心ですね。1ビーチ&1ボードの体験ダイビングは半日で終了するので、残りの半日を他のアクティビティやショッピングなどに出かけることもOK。グアムを存分に楽しむことができます。
私にとって約10年ぶりのダイビング。器材の扱い方もすっかり忘れ、体験ダイバー同様のレベルでしたが、1つ1つ分かりやすい説明や丁寧なレクチャー、水中では常にこちらを気遣ってくれる気配りに、万が一何かあっても絶対大丈夫!という安心感をもって楽しむことができました。今回参加された親子も、数年前にグアムで体験ダイビングをして今回は2回目。息子さんは翌日もビーチダイビングに出かけたそうです。いつかライセンスを取りたいと、グアムの海に魅せられた素敵な親子でした。

通常の体験ダイビングは10才から。
親子でご家族で、ぜひ水中の世界をお楽しみください。
プライベートダイビングの場合、記念日のサプライズなどを用意することも可能です。
初心者、体験ダイバーを得意とする「かーぷすとりーまー」ですが、グアムの海に魅せられたというインストラクターが自慢の海をご案内する上級者向けのファンダイビングも開催しています。ジュニア向けのボートファンダイビングでは最大水深が12メートル。通常のライセンス保持者と混在しないようチーム分けされるので、ジュニアダイバーも安心してお楽しみください。体験ダイビング、ファンダイビング、またライセンス取得コースも器材レンタルは無料、用意するのは水着とタオルだけです。手軽にダイビングに挑戦できるのもうれしいですね。詳しくはホームページでご確認ください。
<インフォメーション>
店名:かーぷすとりーまー(Carp Streamer)
営業時間:7:00AM~7:00PM
定休日: なし
料金(1人あたり):
■1ビーチ&1ボード体験ダイビング:
4名以上$160、3名$180、2名$200、1名$160(1名の場合ボートは乗合になります)
■体験キッズダイビング:$80
■2ボートファンダイビング:$160~
■3ボートファンダイビング:$240~
■オープンウォーター取得コース:$300
住所:1270 North Marine Corps Drive, Tamuning, Guam
ロケーション:タムニング地区マリンコアドライブ沿い
電話番号:671-647-3483
URL:http://www.carpstreamer.com