グアム有数のサーフポイント「リックス・リーフ(Rick's Reef)」。「シェラトン・ラグーナ・グアム・リゾート(Sheraton Laguna Guam Resort)」のプールサイド脇からビーチに降りたところにあるこちらは、週末になると地元サーファーが集まる、知る人ぞ知るサーフスポットです。
ここで、2014年3月28日(金)から開催された「Hui Nalu Ocean Club」主催の「2014インターナショナル・グアム・ガールズ・フィエスタ(2014 International Guam Girl's Fiesta)」のエキシビションなどが29日(土)に行われました。ハワイからはタティアナ・ウエストン-ウェッブ選手、ダックス・マギル選手、ベイリー・ナジ選手、オーストラリアからはコビー・エンライト選手、日本からは野呂玲花選手が参加。一連のイベントは28日(金)から30日(日)の3日間、サイン会やレッスン、そしてメインイベントのプロサーファーによるエキシビションなどが行われ、地元サーファーとの交流を深めました。
サーフブランド「リップカール(RIP CURL)」をスポンサーにつけて活躍中の
ベイリー・ナジ選手のエキシビション。
<Photo by Ray Blas>
タティアナ・ウエストン-ウェッブ選手のエキシビション。
2012年のアンダー16ワールドチャンピオンであり、
昨年のノースショア・サーフ・ショップ・パイプ・プロ・ジュニアでも
見事優勝を果たしました!
<Photo by Ray Blas>
ゲストサーファーの5人はいずれもジュニアのプロ。
様々な大会で活躍する実力者たちです。
左からダックス・マギル選手(ハワイ)、ベイリー・ナジ選手(ハワイ) 、
タティアナ・ウエストン-ウェッブ選手(ハワイ)、野呂玲花選手(日本)、
コビー・エンライト選手(オーストラリア)。
<Photo by Ray Blas>
28日(金)に行われたサイン会には、
ローカルのサーフィン愛好家が沢山訪れました。
島外からトップ選手が来島することは珍しく
イベントサーフボードにサインをしてもらったり、
お気に入りの選手とのツーショット写真をお願いしたりと、大忙し。
選手たちは笑顔でファンのリクエストに応えていました。
今回のイベントの主催者Hui Nalu Ocean Clubは5~12歳のグアムの子供たちを対象に、2010年からサーフ教室を開催しています。「オンワードビーチリゾート ウォーターパーク(Onward Beach Resort Water Park)」内の波のプールで月曜日から金曜日の午後3時から5時まで、2時間たっぷりトレーニングを実施しています。
沢山のローカルの子供たちが放課後を利用して
練習に励んでいます。
<Photo by Ray Blas>
今回ジュニアプロの面々は、このサーフ教室にも訪れ
子供たちを指導してくれました。
<Photo by Ray Blas>
このサーフ教室で実力を付けて
週末には海で練習しているジュニアが増えています。
更に上達した子は年に2回のハワイ遠征に行けるそうです。
<Photo by Ray Blas>
常夏のグアムのサーフィンは、残念ながら今まであまり世界的には知られていませんでした。しかし、Hui Nalu Ocean Clubがサーフ教室をスタートしたのをきっかけにローカルでも愛好家が増え、島外との交流も行われるようになってきました。何より将来を期待されているジュニアの成長が著しく、世界のサーフポイントとしてグアムの名前が上がる日も近いことでしょう。
こんなに大きく地元紙で取り上げられました。
今回のフェスティバルは、グアムのジュニアに世界レベルのサーフィンを見せてあげたいという願いと、世界で頑張っている若手サーファーを招待して、グアムと世界のサーフィンを結び付けようという願いを込めて企画されました。グアム政府観光局をはじめ、様々なスポーツやアートイベントで若手の活躍をサポートしているカジュアルファッションショップ「ディーエヌエー エボリューション(DNA EVOLUTION)」などの多くのスポンサーのバックアップもあり、連日のように地元紙「パシフィックデイリーニュース(Pacific Daily News)」でも取り上げられ、注目を集めました。
プロのエキシビションなどが行われた3月29日(土)の
リックス・リーフでの記念撮影。
<Photo by Ray Blas>
3月30日(日)にはタロフォフォ湾で"サーフクリニック"が開催されました。
浅瀬の岩場が多いことで有名なグアムで
安全にサーフィンを楽しむための基礎とテクニックを伝授していました。
<Photo by Aki Siatan>
一連のフェスティバルの最後には
大自然への感謝の気持ちを込めて、全員でビーチクリーニング。
<Photo by Aki Siatan>
最後に、グアムで安全にサーフィンを楽しむための、地元サーファーからの注意事項をご紹介します。
■グアムでは、大きな波が立つ場所は岩場が多く危険なため、旅行者が個人でサーフィンをすることは大変危険です。
■グアムの波を知り尽くしたインストラクターを頼るのが一番です。街のサーフショップでレッスンを申し込むのも良いでしょう。
■小さなグアム島のサーフポイントが貴重であることを理解し、自然を大切に、そして地元のマナーを尊重し、楽しい想い出を持ち帰りましょう。
美しい海や灼熱の太陽が年中待っている恵まれた風土を生かして、今後は多くのサーファーがグアムを訪れてくれることでしょう。そしてサーフィンがグアムを代表するマリンスポーツになる日も近いかも知れません。皆様もグアム出身のサーファーの活躍を見守ってくださいね。
<インフォメーション>
団体名:Hui Nalu Ocean Club
連絡先:microsol@teleguam.net