酸味の効いたさっぱりとした味の「ケラグエン」やピリッと辛いチャモロ独特の調味料「フィナデニソース」の他、BBQなどがいわゆる"グアムの味"の代表です。でもグアムのローカルたちは、毎日BBQを食べている訳ではありません。長い歴史の中でスペインやアメリカ、東南アジアの国々の影響を受けながら、独自の「チャモロ料理」として家庭で受け継がれている味があります。最近では"フュージョン"と称したチャモロ料理をアレンジした創作料理を多くのレストランで提供していますが、グアムの家庭では醤油やココナツミルクをベースにした煮込み料理やスープが食卓に並びます。そんな昔ながらのチャモロ料理、本当のグアムの家庭料理を食べさせてくれるレストランは多くはありませんが、実はタモン地区で長年グアムの家庭料理を提供し続けている専門店があります。それが「チャモロ亭(CHAMORU-TEI)」です。飾り気のない素朴なお店ですが、ここでは本物のグアムの食が味わえるのです。
店を入ると木製の"チーフ"の像が迎えてくれます。
古代グアムでは村ごとにチーフと呼ばれる酋長がいて、村を統治していました。
古代チャモロの人たちは力自慢を競い合ったそうですので、
酋長の像はどれも逞しい肉体をしています。
チャモロ亭は
「オーシャンビューホテル&レジデンス(OCEANVIEW HOTEL&RESIDENCES)」内
1階のロビー脇にあります。
自然光が差し込み、我が家のダイニングにいるようにくつろげる雰囲気です。
壁には古代から近代のグアムの人々の様子を物語る
ポスターが飾られています。
グアムの自生の木を使った作品なども飾られています。
「エビのココナツミルク煮」$23.50。
甘いココナツの香りとソースが新鮮野菜に絡まる、
いかにも南国風のお味です。
ビーフと野菜を煮込んだグアム家庭料理の定番
チャモロ風ビーフスープ「カドンカネー」$18.50。
アラカルトメニューをオーダーすると付いてくるご飯は
チャモロ人の食卓に欠かせない一品「レッドライス」。
ビーフと野菜をココナツミルクで煮た
「カドンティナックタック」$18.50。
今月発売されたガイドブック「グアム本」でも
チャモロ亭の料理が詳しく2ページに渡り紹介されています。
チャモロ亭へは無料送迎サービスを利用すると便利ですよ。
チャモロ亭では20種類以上のグアムの家庭料理の他に、マングローブクラブ(マングローブ林に生息する蟹)やココナツクラブ(ヤシの実を食べる蟹)などの珍味、ビーフやタコ、チキン、フィッシュ、海老のケラグエンなどの前菜があります。いずれも醤油やレモン汁、ココナツをベースにした酸味や甘み、ピリ辛味を多用した味付けで、日本人の口に合う料理ばかりです。ここで是非本物のグアムの味に出会ってください。
<インフォメーション>
店名:チャモロ亭(CHAMORU-TEI)
営業時間:7:00AM~2:00PM / 6:00PM~10:00PM
定休日:なし
ロケーション:オーシャンビューホテル&レジデンス ロビー階
電話番号:671-482-1458(日本語直通電話)
Email:chamobaboy@yahoo.co.jp
URL:http://guam-restaurant.net