年間100万人以上の観光客を迎えるグアム。日本だけでなく台湾、ロシアからも人気のリゾート地としてその数は年々増加傾向にあります。私たちグアムで暮らす日本人はもちろん、島民の多くが観光業に携わり、観光業はグアム経済を支える大きな柱の1つとなっています。
グアムの魅力は日本から約3時間30分で着く常夏リゾートで、マリンアクティビティ、ショッピング、グルメ、スパといった多彩なアトラクションが揃っていること。ウェディングや3世代旅行のおすすめのスポットとしても高い評価をいただいています。グアム政府観光局ではツーリストの皆様にこれらの魅力を存分に体験していただくため、昨年秋「ビジター・セイフティー・オフィサー・プログラム(通称VSOP, Visitor Safety Officer Program)」を立ち上げました。
タモン地区をパトロールし、ツーリストの安全を守ります。
一日を通して多くのツーリストが集まるタモン地区。ビーチ沿いには一流ホテルが立ち並び、目の前は海、反対側はサン・ヴィトレスロード(San Vitores Road)、通称ホテルロードと呼ばれるメインストリートに面し、世界各国の料理が楽しめるグルメスポットや、ラグジュアリーブランドからグアムメイドの雑貨まで揃うショッピングスポット、カラオケや絶叫マシンまであり、その魅力は尽きることがありません。
「VSOP」はツーリストの皆さまに、より安全にグアムに滞在していただくことを目的にグアム警察、警備会社の協力の下結成され、毎日タモンエリアをパトロールしてツーリストの皆さまの安全を守っています。
パトロールするのはグアム警察、米軍退役者、警備会社のスーパーバイザーなど、豊富な経験と知識、十分な体力を携えたその道のプロフェッショナルばかり。交通事故、海難事故などを未然に防ぐべく、ガンビーチからヒルトン・グアム・リゾート&スパ(Hilton Guam Resort & Spa)の先にあるフローレス大司教像までのホテルロード、そしてその範囲のマリン・コア・ドライブ(Marine Corps Drive)までと、ビーチを巡回しています。
タモンエリアを巡回している姿を見かけることもあるでしょう。
陸上では自転車やスクーター、海上ではジェットスキーでパトロールしています。
ツーリストの皆さまにより快適にタモン滞在、グアム旅行を過ごしていただこうと、時には道案内や迷子、落とし物の対応や写真撮影のお手伝いにも応じ、コンシェルジュ的なサービスも提供します。スタッフは基本英語のみですが、何か困ったことがある時は力になってくれますので、ぜひ声をかけてみてください。
グアムの楽しさも危険も知り尽くした
プロフェッショナルたちばかりです。
グアムの美しい海、毎日たくさんのツーリストで賑わっていますが、残念なことにツーリストによる海での事故は少なくないのが現状です。グアム政府観光局は昨年秋、海の安全を呼びかける看板もビーチに設置しました。
すべてのツーリストの安全のため、
英語、日本語、ロシア語など6カ国語で書かれています。
特に注意して覚えていただきたいのは警告旗の色。
タモンビーチでは遊泳禁止(赤)、遊泳注意(黄色)、
比較的穏やかで危険度は低い(緑)、危険な海洋生物発生(青)と
色分けした旗が掲げられています。
一見穏やかに見える海も水中ではクラゲが
大量発生しているという話を聞くこともあります。
楽しい時間を過ごすためにもぜひルールを守り、安全を心がけてくださいね。
この看板はイパオビーチ(Ypao Beach)とマタパンビーチ(Matapang Beach)に
設置されています。
呼びかけた看板が設置されています。
このような看板は見過ごしがちですが、
実はとても重要な情報が載せられていますので
海に入る前にはご一読ください。
ライフガードも常駐し、海の安全に努めています。
今は卒業旅行のシーズン。たくさんの若者たちでタモン地区は活気づき、この賑わいはゴールデンウィーク、夏休みと年間通して続きます。グアム政府観光局をはじめグアム政府では、すべてのツーリストの皆さまがグアムで快適な時間を過ごし楽しい思い出を持ってそれぞれの国へ帰ることができるよう、さまざまな取り組みをしています。各村の入り口に建てられた案内や下記写真の標識もその一環です。
これらのサインについては 又、改めて詳しくご紹介します。
茶色地に白で描かれたこれらの看板。
タモンだけではなく島中で見かけます。
グアムは比較的治安が良い旅行先として選ばれますが、まずは自分自身が危険に巻き込まれるような行動をしないこと、分からないことがあったり何かが起こってしまったらすぐに「VSOP」のスタッフやライフガード、旅行会社などを尋ねること。それらを心がけて、ぜひグアムで素敵な時間をお過ごしください。