ゴールデンウィークの賑わいから一週間。のんびりグアムを楽しみたい方は、これから夏休みにかけてはおすすめのシーズンです。ツーリストの皆様がご滞在中、必ず一度は足を運ぶタモンエリア。ホテルが立ち並び、レストランやショッピングスポットが集中するだけでなく、ウォーターパークやスリングショット、水族館などのアクティビティもあり、グアム旅行中に1日をタモンエリアで過ごすという方もいらっしゃるのでは。今回ご紹介するのはそんなタモンの隠れ家的穴場スポット、動物園です。日本の動物園とは一味も二味も違う、グアムらしさ満点の動物園。グアムの島鳥「ココバード(Ko'ko' Bird / 別名グアムクイナ)」も見ることができますよ。



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こちらがグアムの動物園。
ホリデーリゾート&スパ・グアム(Holiday Resort & Spa Guam)の隣にあります。



1977年にオープンし、グアムの子供たちの学習の場、またツーリストの穴場の憩いスポットとして知られるグアムの動物園、正式名「グアム・ズーロジカル・ボタニカル&マリーン・ガーデン(Guam Zoological Botanical & Marine Garden)」。一般的に動物園として親しまれていますが、名前の通り、植物や海洋生物も見ることができます。



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園内に入ってすぐ、突然現れたカラバオ(水牛)。
グアムではおなじみの動物です。



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こちらはワイルドピッグ。
日本ではイノシシと呼ばれる野生の豚です。



園内はこじんまりとしていて、大人2人が並んで歩くほどの細い通り沿いにさまざまな動物がいます。
象やライオン、キリンなど日本の動物園のような派手さはありませんが、グアムに生息する野生動物、周辺の海域に棲む海洋生物、南国の美しい花々を見ることができます。



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こちらはピグミーヤギ。
ペットとして飼われることが多いそうで、人懐っこい愛らしい表情が印象的。
園内では25セントで動物の餌を買うことができ、手で食べさせてあげることができます。
 餌を手にした人を見つけてにわかに騒がしくなったピグミーヤギたち。



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こちらはオオバタンというオウムの仲間。
通りかかる人に「ハイ!」と声をかけることもあるそうですよ。



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巨大なこのカメはアフリカケヅメリクガメ。
世界で3番目に大きな陸ガメだそうです。



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プールの中を気持ちよさそうに泳ぐのはウミガメ。
悠々と泳ぐ様は優雅ですね。
残念ながら写真に収めることができなかったのですが
別の大きなプールではサメも泳いでいましたよ。



こちらの動物園ではぜひココバード(別名グアムクイナ)をご覧下さい。ココバードはグアムの島鳥で、胸からお腹にかけての横縞模様が特徴の、体長20cmほどの小さな鳥です。グアムなどマリアナ諸島に古来から生息する鳥ですが、天敵がいない穏やかな時期が長く続いたため羽が退化し、今では飛べない鳥として知られています。
戦後までは庭の軒先で見かけるほど数多くのココバードが生息していましたが、貿易によって持ち込まれた外来種、ブラウンツリースネークの出現によりその数は激減。1980年代にはグアム全島でほとんどその姿を見かけなくなりました。現在、絶滅の危機にあるココバードはグアム農務省(Guam Department of Agriculture)の管理の下、繁殖活動が行なわれており、天敵のヘビが存在せず、ココバードが生息できる環境が整備されたココスアイランドリゾート(Cocos Island Resort)で繁殖、放鳥活動が行われています。

そんな貴重なココバードを間近で見ることができるこちらの動物園。グアムに住んでいてもなかなか見る機会はありません。つぶらな瞳がとっても印象的なココバード。その愛らしい姿をじっくり観察してくださいね。



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ココバードはオスとメスが1羽ずつ。
すでに繁殖能力が衰え始めた年頃だそうですが、その可愛らしさは健在です。



同じくマリアナ諸島固有種であり、絶滅の危機にあるのはマリアナフルーツバット(Mariana's Fruit Bat)。チャモロ語でファニヒ(Fanihi)と呼ばれ、古くでは食用に用いられていたこともあります。こちらでは20羽ほどが飼育され、そのうち9羽がこの動物園で誕生。そして成長したものは放鳥することもあるそうです。



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コウモリですから、昼間はもちろんこのように逆さになってお休み中。
かなり鋭い爪があるので、厳重に金網が張ってあります。



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オーナーのジミー・クッシング(Jimmy Cushing)さんが一羽取り出してくれました。
コウモリって少し気味悪い生き物かと思っていました。
空を飛びますが、鳥類ではなく哺乳類ですので体は毛で覆われていて、
目がクリクリとしていて意外とかわいい動物です。



ふと顔を上げると、頭上には南国の花々が美しく咲き誇っています。



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鮮やかな赤が印象的なこちらはヘリコニアという植物。
その形がロブスターの爪の形に似ていることから
ロブスター・クロー(Lobster Craw,ロブスターの爪)と呼ばれることもあるそうです。
鮮やかな色彩が生き生きと生い茂るグリーンにもマッチしていて綺麗ですね。



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たくさんの木々が頭上を覆い、屋外でありながら日陰が多い園内。
ここでは白い可憐な花、プルメリアの木が私たちに日陰を作ってくれていました。



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少し見にくいですが、細い枝にブドウのような実がぎっしり付いています。
これはイバという木で、その実は酸っぱく
ローカルの人は唐辛子と一緒に食べる人もいるそうです。
グアムに長年住んでいてもまだまだ知らないことがいっぱいです。



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足元に目をやると、小さなココナツクラブが!
日本ではヤシガニ、チャモロ語ではアズズ(Ayuyu)と呼ばれる南国の生物です。
どこからか勝手に侵入してきたようで、動物園で飼われているわけではありません。
豊かな自然がいっぱいのグアムならではですね。
爪の力が強いので、もし見つけてもむやみやたらに触らないようにしてくださいね。



園内には他にも 歴史的遺産や戦時中の遺品が展示されているコーナーもありました。小さいながらも見どころ満載です。



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説明などはないのですが、
戦時中の遺品などが展示されているコーナー。



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こちらは戦時中、旧日本軍が使用していたトーチカ。



約40年にわたりこちらの施設を運営するのはクッシング夫妻。現在見ることができる約40種類もの生物すべて、このお二人で世話をしているそうです。



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オーナーのジミー・クッシングさん。
とても気さくな方で、話しかけると次から次へといろんなお話を聞かせてくれました。
手にしているのは園内で孵った鳥の卵の殻。
「ココバードやダチョウなどすべて飛べない鳥の卵だよ」と大切そうに見せてくれました。



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営業時間中でも入り口は閉まっていることがほとんど。
オーナー夫妻は園内に住んでいますので、
まずは入り口のこの看板でインターフォンを鳴らしてくださいね。



ホリデーリゾート&スパ・グアムとマタパンビーチ(Matapang Beach)の間にあり、分かりにくい場所ですが、思っていたよりもかなり満喫できた1時間。もし空き時間があれば行ってみてください。ユニークな体験ができますよ。



<インフォメーション>

施設名:グアム・ズーロジカル・ボタニカル&マリーン・ガーデン
(Guam Zoological Botanical & Marine Garden)
開園時間:9:00AM~5:00PM (毎日)
休園日:クリスマス
住所:180A Frank H. Cushing Way. Tumon, GU 96913
ロケーション: ホリデーリゾート&スパ・グアムの屋外駐車場の右側。
入園料:大人 $15、子供(11才以下)$8.5
電話番号:671-646-1477