ハファデイ!ドライブやツアーなどでグアム南部を訪れたことはありますか?少しずつ風景が変わりスペイン風の可愛い家や建物が増え、民家の庭先のお花も色とりどりで、グアム南部には中心部にはない魅力がまだまだ沢山あります。今回訪れたのはその中のひとつタロフォフォの滝公園(Talofofo Falls Park)。島の南にあるグアム最大の滝がある場所です。



1014_Talofofo Fall-1.JPG
車でルート4号を抜けてひたすら進んで行くと
大きな看板が見えてきます。



タモン地区からは辿りつくまで1時間程かかりますが、この間に見られる海岸沿いや太平洋などを眺めつつドライブを楽しめます。同施設の創業者は幼少期を「日本の韓国併合時代」を経験した韓国人の方で、日本陸軍として戦争経験もあるのだとか。太平洋戦争で約1万9,500名もの日本兵が戦死しているグアムで、戦友の慰霊の意味を込めて40年前に同公園をオープンしたそうです。既に他界していますが、ご遺族が彼の意志を継いで運営を継続しています。
 


1014_Talofofo Fall-2.jpg
ゴーストハウスに入ることを
全力で嫌がる少年に取材班一同大爆笑



入ってすぐの場所には鹿が2頭飼育されており、昔ながらの小さな遊園地やゴーストハウスもあります。このゴーストハウス、大人はそんなに恐怖を感じるものではないのですが、最後に面白い仕掛けがありちょっとびっくりさせられます。



1014_Talofofo Fall-3.jpg
ミクロネシア諸島唯一のロープウェイに乗って、
滝があるスポットまで移動します。



ロープウェイに乗り、上から滝を見下ろしながら最下部まで進んで行きます。下を見下ろすと野生のぶたの親子の姿を確認出来ることもあるので、注目してみて下さいね。タロフォフォの滝は2つの滝で形成されており、最大の高さは9メートルほどあります。この日は晴天で、第1の滝付近で水遊びをする外国人ツーリストもいました。



1014_Talofofo Fall-4.jpg
ケーブルカーを降りると、
第2の滝つぼをぐるっと一周出来ます。



台風や大雨の後は流れも激しくなり川の色も黄土色に変化するのですが、この日は絶好の滝日和。キレイな空に澄んだ水がさらさらと流れていました。



1014_Talofofo Fall-5.jpg
吊り橋からは魚も確認できます。



吊り橋を渡るとちょうど第2の滝付近に到達します。すぐ隣を流れる滝を背景に、ぜひ記念撮影をおすすめします。



1014_Talofofo Fall-6.jpg
滝を一周すると見えてくるのはグアム歴史館。



こちらではチャモロ民族の原始時代や、過去の戦争の歴史をフィギュアや模型を使ってわかりやすく説明しています。日本統治時代の話も書かれているので、少し複雑な気持ちになってしまいます。

そしてタロフォフォの滝公園に訪れる際、ぜひ見てほしいのが横井ケーブ。「恥ずかしながら帰って参りました」という言葉で有名な旧日本軍の横井庄一さんが、戦後28年間、潜伏し続けた場所(レプリカ)です。1972年に近くの川でエビやうなぎを捕まえようと、ワナをしかけようとしていたところを鹿狩りをしていた地元住民に発見され、無事に日本に帰還されました。同施設にあるのはレプリカで、本物の洞穴跡地は私有地のため自由に立入ることはできません。



1014_Talofofo Fall-7.JPG
縦穴約2.5メートル、奥行き約3メートル
こんなに狭く暑苦しい洞穴で28年も過ごしたなんて信じられません。



1014_Talofofo Fall-8.JPG
横井ケーブから見える景色



この辺一帯は見渡す限りジャングル。グアムと聞くとリゾートのイメージが強いですが、戦争という悲しい歴史も持っている島でもあるのです。自然や動物と触れ合え、歴史も学べるタロフォフォの滝公園。南部観光の際、ぜひ訪れてみてはいかがでしょう。



<インフォメーション>

施設名:タロフォフォの滝公園(Talofofo Falls Park)
料金:大人$20、子供$8(ケーブルカー代金含む)※3歳以下無料
営業時間:9:00AM~5:30PM
定休日:なし
住所:Talofofo Falls Santa Rita Guam
ロケーション:タロフォフォ地区
電話番号:828-1150