ハファデイ、グアムファンの皆様!
今日はグアム政府観光局が主催する「グアム チャモロダンス アカデミー2010」のご案内、
そしてグアムのダンスのお話です。
105dance01.jpg
グアム プレミア アウトレット前で行われた
チャモロダンスマニュアル発売記念イベントにて
「南の楽園」「ダンス」と聞いたら、私たち日本人がまず連想するのは有名な「フラダンス」とか「ファイヤーダンス」ですよね。
旅先での南国気分を盛り上げてくれるこれらのトロピカル・エンターテイメントはグアムの観光シーンでもとても人気です。
105dance02.jpg
未来のチャモロダンサー、子供たちも元気に踊っています!
ところで、グアム島には「チャモロダンス」と呼ばれる伝統ダンスがあります。グアム独自の文化を表現しようという風潮が盛り上がりを見せる昨今、地元のダンス活動もどんどん元気になってきました。
これからは観光シーンでも、もっともっとチャモロダンスをエンターテイメントとして楽しめる機会が増えていくことでしょう。(地元の若者がチャモロダンスを踊る姿はこちらの動画をどうぞ。)
さて、「チャモロダンス」は具体的にはどういうダンスなのでしょう?
105dance03.jpg
ミスティーシャ・ドレスと呼ばれるスペイン時代の影響を受けた衣装。
チャモロダンスには、スペイン統治時代以前の原始的な踊りと、統治以後のスペイン風の踊りがあります。
原始的な踊りは、スティックダンスを中心とした若い戦士の踊りや、漁師の踊り、新しい生命の誕生、実り、収穫、死に捧げる踊り、チャモロの人魚伝説の踊りなど、自然界と古代チャモロ時代の神様に敬意を表する、生命感あふれる内容が主流です。男性は野性的に、女性はしなやかに踊ります。
チャンティングと言って、踊り手がチャモロ語を唄いながら、歌詞の内容を表す動きを表現します。衣装も、上半身は女性の場合はココナツでできた胸あて、男性は装飾品のみ、下半身は女性の場合はヤシの葉でできた腰みのやパレオ、男性の場合はふんどしなど、自然界のものを利用した素朴ですが体の動きがごまかせないものが中心です。
一方、スペイン風の踊りは、ワルツやチャチャを中心としたリズム感あふれる音楽に合わせて、フットワークを効かせた軽快な踊りが主流です。
男女がペアになって踊るダンスも多く、内容も恋愛やグアムの美しさ、明るさを謳ったものが多く、ラテン的な雰囲気に満ちています。
歌詞も、公用語のチャモロ語と英語の両方が出てきます。
衣装は、女性はスペイン統治時代の民族衣装、ミスティーシャという、フラメンコの衣装を少し彷彿とさせるドレスを着用し、男性はシャツに長ズボン、ヤシの葉で編んだ帽子などをかぶり、全体的に西洋的な印象です。
105dance04.jpg
チャモロダンス マニュアル本『Bailan I Tåotao Tåno'』
もっと詳しく知りたい方は、今年3月に発売されたチャモロダンス マニュアル本『Bailan I TåotaoTåno'』(バイラン・イ・タオタオタノ:チャモロ語で「土地の人々の踊り」) がお勧めです。
グアムのダンス衣装の歴史や、チャモロダンスの詳しい種類や言葉の意味、踊りの様子などを写真を用いて説明しています。(入手されたい方は「パ・ア・タオタオタノ」TEL 475-4722/8266まで
ご連絡ください。)
105dance05.jpg
写真を使ったチャモロダンスのイメージが
豊富に盛り込まれています。
更に今年は、グアム政府観光局がこのチャモロダンスを日本の皆さんへ親しんでいただくイベントを東京で開催しています。それが「グアム チャモロダンス アカデミー2010」
講師として来日するのは、グアムで唯一、チャモロダンスマスターの称号を持ち、チャモロダンスの復興と存続に対する貢献で数々の受賞暦を持つ、チャモロダンスの権威、フランシスコ B. ラボン氏。
105dance06.jpg
第2回アカデミーでのラボン氏
チャモロダンスの日本で唯一の本格的公式ワークショップ、そして各回40人限定という貴重な機会ということで、グアムの文化に興味を持つ一般の人々だけでなく、ダンサーやダンススクール講師の皆さんなども参加する人気のイベントです。(全5回の開催のうち、2回は終了しました)
次回の開催は5月29日(土)、30日(日)です。
9月に日本で開催される旅行博ではチーム別コンテストが開催され、優勝チームは表彰されます。
グアムの伝統文化に興味のある方、またはグアムのダンスをマスターしたいという皆様に是非お勧めです。
105dance07.jpg
チャモロダンス マニュアル発売記念イベントにて
パ・ア・タオタオタノの皆さん
また、このラボン氏がクリエイティブディレクターとして活躍するグアムのチャモロダンス団体「På'å Taotao Tano (パ・ア・タオタオタノ)」が主催する「第8 回 ディニャナ・ミナゴフ チャモロダンス コンペティション&フェスティバル(8th Dinana Minagof Chamorro Dance Competition &Festival)」がグアム大学フィールドハウスで今年も開催されます。
105dance08.jpg
グアム大学(UOG)フィールドハウス
日程は6月26日(土)、27日(日)の2日間。北マリアナ連邦やカリフォルニアからも参加者があり、300人を超えるチャモロダンサーがその踊りを競うグアム最大のチャモロダンスイベントです。
レンタカーで島内をドライブされる予定の方はどうぞお立ち寄りくださいね。(詳細は文末のインフォメーションをご覧ください。)今年はチャモロ料理や伝統クラフトフェアも組み込まれており、よりグアムらしさを楽しめることでしょう。
それではまた、アディオ~ス!
<インフォメーション:グアム チャモロダンス アカデミー>
日程:
第3回 5月29日(土)/30日(日)10:00~15:00
第4回 7月24日(土)/25日(日)10:00~15:00
第5回 9月25日(土)/26日(日)10:00~15:00
会場:東京(詳しい住所は下記のURLをご覧ください)
料金:1人1日 ¥1,000
定員:先着40名
申し込み:グアム チャモロダンス アカデミー2010 事務局まで
FAX:03-5411-6669
<インフォメーション:チャモロダンス コンペティション>
イベント名:第8 回 ディニャナ・ミナゴフ チャモロダンス コンペティション&フェスティバル
(8th Dinana Minagof Chamorro Dance Competition & Festival)
日程:6月26日(土)、27日(日)10:00〜17:00
会場:グアム大学フィールドハウス
住所:J.U. Torres Drive, Mangilao, Guam 96923
料金:1人1日 $10
主催:パ・ア・タオタオタノ
TEL:671-475-4722/8266