暑い国の人は辛い食べ物が好きとよく聞きますが、グアムも例外ではありません。レストランではタバスコ、唐辛子ペースト、また唐辛子をつけ込んだ醤油などが常備されていて、自分の好みによって辛さを調節できるようになっています。辛い物大好きなローカルの人たちには欠かせないと言っても過言ではないイベントが今年も開催されました。2017年9月8日(金)~10日(日)の3日間にわたった『マンギラオ・ドニ・フェスティバル(Mangilao Donne' Festival)』は唐辛子(ドニ)をメインにしたイベントで、唐辛子をつかった料理や調味料がたくさん並びました。



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唐辛子グッズを手にする子ども達。



「ドニ(Donne')」とは、チャモロ語で"唐辛子"を意味します。チャモロ料理に欠かせない唐辛子スパイスは主に、フィナデニソース(Fenadeni Sauce) とドニディナンシェ(Donne' Dinanche)があります。フィナデニソースは簡単に言うと唐辛子を醤油に漬け込んだもので、唐辛子の量を調節すれば辛い食べ物が苦手だと言う人でも挑戦しやすいソースです。材料は醤油、唐辛子、レモン汁、玉ねぎなどを混ぜて作り、味に深みがあります。家庭によっては酢や塩を加えます。



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グアム代表スパイスのフィナデニソース。



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ドニディナンシェの試食。
辛くて口から火がでそうです。



ドニディナンシェは唐辛子のペーストで水分量が少なくパンチがきいています。韓国料理で使われるコチュジャンのようなものです。各ブースで自慢の唐辛子スパイスの味見ができるようになっていて、写真のようにみかんにつけて試食させてくれるお店もありました。辛いものが好きな方は、この機会に色々試してみるのをおすすめします。お気に入りの一品をみつけた後は自宅用に瓶詰めになったスパイスを購入できるようになっています。



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こちらはドニディナンシェコンテスト優勝者に
贈られるトロフィー。



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唐辛子大好き!
お店の人も、真っ赤なコーディネイト。



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グアムといえばお馴染みのカラバオ(水牛)までもが、
唐辛子コーディネイト。



ドニ・フェスティバルといっても唐辛子を扱う出店だけではなく、地元で人気のチャモロ料理をはじめ、貝殻工芸品や子供向けゲームなどの屋台が並び賑わいます。辛いものが苦手な方でも楽しめるようになっています。
 


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ボリューム満点のバーベキュー。



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様々な貝殻を使ったアクセサリーや
小物が並びます。



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おもちゃを景品にした
お子様向けゲームもありました。



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日本では目にすることのない種類の唐辛子の実。



また、最近グアムでは健康志向の人が多くなり、そのためか有機野菜の販売や卵などの動物性食材を使わないビーガン料理のブース、搾りたてジュースなどもありました。日本では出会うことの少ないタイプの食事に挑戦するもよし、フレッシュなフルーツをホテルに持ち帰って食べるのもよし、これぞグアム旅の醍醐味!



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地元で採れる有機野菜の数々。
手前は熟したドラゴンフルーツ。



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お豆や穀物がたっぷり入った
動物性食材抜きのスープ。



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辛いものを食べた後には搾りたてジュースが美味しい!
爽やかな酸味が口いっぱいに広がります。



3日間にわたって行われたマンギラオ・ドニ・フェスティバル。グアムの食文化を体験するにはもってこいのイベント。グアムでは各村の特産物をメインにフェスティバルが開催されます。4月に行われるバナナフェスティバル、5月に行われるマンゴーフェスティバルなどなど自分だけのお気に入りを見つけたい方や珍しいものを発見したい方は、機会があれば是非足を運んでみてくださいね。


現時点で確定している来年のフェスティバルは以下の通りです。
2018年4月20日~22日:タロフォフォ・バナナフェスティバル
2018年5月25日~27日:アガット・マンゴーフェスティバル


*イベント情報は、予告なく変更する場合があります。