一流のシェフが作る料理やサンドイッチ、スープなどに彩りを加え、料理をより一層美味しく引き立たせてくれるマイクログリーン。マイクログリーンとは、種を植えてから約1週間から2週間ほどで収穫できる小さく柔らかい野菜のことで、お刺身や巻き寿司と一緒にいただくカイワレ大根がマイクログリーンだと言えば想像がつきやすいでしょうか。年中暖かいグアムでは様々な作物が育つのですが、マイクログリーンもそのひとつ。今回はグアムのグルメシーンで活躍するグアム産のマイクログリーンをご紹介します。
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カフェやレストランなどでみかける
栄養価の高いマイクログリーン
写真はアガニア地区にあるブラウンバッグカフェ。
マイクログリーンを使った料理やサンドイッチはとてもお洒落で、目でもグルメを楽しめると近年話題を呼んでいます。グアムでは高級レストランだけではなく、ローカルの人に親しまれているピザやサンドイッチ、フュージョン料理などのクリエイティブな料理にも使われています。
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グアムでマイクログリーンを育てているのは
デイビット・クリソストモ(David Chrisostomo)さん
以前はグアム大学の農学部で養殖業の教職についていましたが、退職を機に長年培ってきた経験を元にマイクログリーンを販売するビレッジマイクロファーム(Village Micro-Farm)を始めました。
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場所はグアム島の東に位置するマンギラオ村。
マイクログリーンについて紹介しやすいように
今回だけ特別にファームの見学をさせていただきました。
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以前暮らしていた一軒家を利用して
室内でマイクログリーンを栽培しています。
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アメリカ本土から種を仕入れ、
種植え前に発芽してしまわないよう、
温度や湿度を調整しながら保存。
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種床になるパレットにスポンジマットを置き、植え付けます。
写真は種植えから2日間たったマイクログリーン。
すでに芽と根が出てきています。
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マスタード、アマランサス、ブロッコリー、ケールなど
10-11種類のマイクログリーンを無農薬で栽培。
写真はひまわりの種から成長したもの。
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そして、このように7種類をまとめてパックに詰め、
地元のホテルやレストラン、
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ペイレススーパーマーケット(Payless Super Market)、
ハガニア地区にある
グアム フィッシャーマンズ コープ (Guam Fisherman's CO-OP)に
卸しています。
実は収穫後、萎れ易くダメになりやすいマイクログリーン。新鮮な状態を保つのが厳しい商品ですが、小さな島グアムだと移動距離も短く、採れたてのフレッシュなものを短時間で配達できるというグアム特有のメリットを活かせます。
レタスだけだと味も淡白で栄養素も偏りがちなサラダに、色と風味をプラスしてくれるマイクログリーンは、自宅で育てることもできるそうですよ。グアムの人の食生活や健康管理にも役立ってほしいと、ビレッジマイクロファームは定期的にマイクログリーンを育てるセミナーを行っています。
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3月2日(土)にもワークショップがグアムミュージアムで行われました。
旅行中のワークショップへの参加が難しい方や、自分でサラダを作って食べる機会がない方も、グアム産のマイクログリーンを使用している食事はグアム中にたくさんありますので、是非食べてみてくださいね。
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例えばこちらのタムニング地区にあるロットンアップルの一品。
マイクログリーンが料理をより一層美味しくみせていますよ。
グアム滞在中のグルメシーンでマイクログリーン探しをしてみても楽しいかもしれませんね。皆さんのご来島をお待ちしております。
ロットンアップルの記事はこちら
フィッシャーマンコープの記事はこちら
<インフォメーション>
ファーム名:ビレッジマイクロファーム(Village Micro-Farm)
電話番号:671-727-5655