電気やガスが登場する前のグアムの食文化を支え続けていた石窯オーブン「ホヌ(Hotnu)」はスペイン統治時代に受け継がれたこともあり、スパニッシュオーブンとも呼ばれています。その伝統的なオーブンを使用し、現在もパン作りを営んでいるホヌベーカリー(Hotnu Bakery)。以前はイナラハン村の歴史的遺産であるフローレスメモリアルオールドストア&ヒストリーセンター(Flores Memorial Old Store & History Center)内にありましたが、移転して新しくオープンしています。



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海風が心地よいイナラハン村に再オープン!



移転場所は、同じくイナラハン村にある、グアム歴史村 イナラハン・ゲフパゴ公園(Guam Historical Village at Gef Pa'go Park in Historic Inarajan)で、そこはチャモロ文化が体験できる場所として知られています。



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ゲフパゴ内には古代のグアムを再現したこのような建物が並びます。
ホヌベーカリーはこの中にあります。



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チャモロ文化を紹介する場所なのでベーカリーの隣には
ココナツの葉で編んだアイテムが展示されています。



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こちらが「ホヌ」と呼ばれる石窯。
当時は石と粘土を積み上げて作られていたようですが、
この石窯にはレンガやセメントも使用されています。



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竹や木の枝を燃料にし、石窯内の温度が上がってきた時点で
石窯内にある燃えかすを取り出し、パンを置くスペースを作ります。



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灰は釜の奥にある穴から出てくる仕組みになっています。



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パン生地を型に入れて焼き上げます。
パンのレシピはスペイン統治時代からの
秘伝のレシピなのだそうです。



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ホヌベーカリーでは、シナモン(写真上)、
ココナツ(写真下)、バターそしてピザを販売しています。



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パンを石窯内に入れたあと、
蓋を閉め、余熱で焼き上げます。



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綺麗なきつね色になったところで
パンをオーブンから取り出します。



ホヌベーカリーのパンは、小さなパン12個を一まとめにして焼いたものを、一つ$10で販売しています。週末ドライブのお供にぴったりの、甘さ広がるモチモチのパンです。ホヌベーカリーの営業時間は水曜と土・日の午前10時から午後2時まで。イナラハン村はタモン地区から車で40分ほどと少し距離がありますので、お出かけの際はあらかじめ営業しているかを確認することをお勧めします。緑豊かなグアムの風景を楽しむドライブのついでに、どうぞ足を運んでみてくださいね。


※記事内の料金は2019年5月24日現在のものです。



<インフォメーション>

店名:ホヌベーカリー(Hotnu Bakery)
営業時間:10:00AM~2:00PM(水曜日・土曜日・日曜日)
定休日:月・火・木・金
ロケーション:グアム歴史村 イナラハン・ゲフパゴ公園内
電話番号:683-1392