写真集、イラスト集、詩集、エッセイ、日記、旅行記、レシピ集など自由なテーマと形式で企画からデザイン、印刷、製本まで、すべてを作者自身が手掛ける自主制作の出版物、マガジン(magazine)から名前がついたZINE(ジン)は世界中でコミュニティーが広がっていて、ここグアムでも第4回目のZINEイベントがタムニングのソリッドグラウンドコーヒー(Solid Grounds Coffee Shop)にて開催されました。

zine2zine3

 

雨にも関わらず開場時間である午後6時には、すでに大勢の人々が押し寄せており、飲み物を求める長い列と会場内へ入ろうとする熱気に満ちた人波でごった返しており、その関心の高さが伺えます。所狭しと並べられたZINEの数々は、作り手の個性や情熱をそのまま映し出していました。一冊一冊がユニークな世界観を持ち来場者はまるで宝探しでもするかのように、お気に入りのZINEを熱心に探していました。

zine4

 

こちらのZINEは切り抜かれた雑誌のページや写真、ステッカー、手書きの文字といった様々な断片がページをめくるたびに異なる要素が織りなすコラージュの世界に引き込まれます。まるで秘密のジャーナルをのぞき見るように作者の内面が垣間見え、言葉だけでは表現しきれない、心の奥にあるメッセージを視覚的に伝えてくれる作品です。

zine5zine1

 

「私の10代は不必要なストレスだった」という題目の冊子は、10代という多感な時期に本人にとって意味のないプレッシャーや悩みを感じていたという複雑な感情を表現したものでした。読む人それぞれの10代の記憶と重なり合い深く共感できる作品です。

zine7

 

こちらは、お気に入りのグアムを一眼レフカメラのファインダー越しに捉えたモノクロ写真。パーソナルな冊子で作者だけが知るグアムの美しい瞬間が詰まっていました。

zine6

 

懐かしのスカイラインや、グアムで偶然出会った愛すべき車たちを撮影したZINEは、まさに車好きにはたまらない一冊です。車に対する深い愛情と、一期一会の出会いを大切にする気持ちが写真の一枚一枚から伝わってきます。

zine8zine9

 

カスタムメイクされた靴やシャツのディテールを丁寧に捉えたZINEはファッションへの深い愛と、自分だけのスタイルを追求する情熱が詰まっているようでした。

zine10zine11

誰でも簡単に始められるハードルの低さや高価な機材や専門的なスキルがなくても、コピー機とホッチキスさえあれば制作できる手軽さが多くの人が気軽に自己表現を始めるきっかけとなり、共通の関心を持つ人々をつなぐコミュニティーを生み出しているうようです。SNSやブログなどのデジタルコンテンツが溢れる中で手触りのある「紙」の質感や、ページをめくるアナログな体験が新鮮に感じられているのも人気の理由の一つでしょう。また来年はどんな新しいZINEに出会えるのか、とても楽しみです。機会があれば、ぜひコミュニティーにも参加してみてはいかがでしょう。

 

 

■ユックフェスト コアマニア ザ・ジンショウ(YUCK FEST COREMANIA THE ZINE SHOW)

■開催場所、日・時間は毎年変わります

■インスタグラム antithesisofeverything