6月10日から7月3日までグアムミュージアムで開催された「妖怪パレード:スーパーナチュラルモンスターズ フロムジャパン展」は、在ハガッニャ日本領事館開設50周年を記念する特別なイベントとなりました。この展覧会は今年から来年にかけて北米とオーストラリアを巡回する予定で、その最初の開催地としてグアムが選ばれたとのことです。これは日本とグアムの長年にわたる友好的な外交関係を祝う意味合いが込められています。

会場の入り口では、特徴的な三つ目のぬりかべの彫刻が訪れる人々を招き入れていました。グアムの方々にはこれまで馴染みのなかった日本の民話に登場する、個性豊かな妖怪たちとの出会いの始まりです。

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日本の豊かな民間伝承に登場する多様な妖怪たちが精巧な絵巻物や立体展示で紹介されています。その神秘的な世界に引き込まれ、妖怪たちの背景にある物語を深く知ることができる展覧会です。
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妖怪は、現代のポップカルチャーに大きな影響を与え続けていて、日本ではゲゲゲの鬼太郎のようなアニメや『妖怪ウォッチのようなゲームが広く親しまれています。さらに、世界中で人気を集めるポケモンも妖怪の伝承とファンタジーを融合させたキャラクターだと言えるでしょう。

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葛飾北斎の百物語(ONE HINDRED GHOST STORIES)は江戸時代後期の浮世絵師、葛飾北斎が制作した木版画のシリーズです。百物語とは江戸時代に流行した怪談の集いで、怪談話が終わるごとに蝋燭を消していき最後の一本が消えた時に怪異が起こるとされた遊びでした。お馴染み首がつながったままのびる「ろくろっ首」や「お岩さん」「こはだ小平二」などのレプリカもみることができます。

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こちらの像はかつて福島県いわき市の伊徳院に祀られていましたが、その信仰の詳細は不明な点が多いとされています。明治初期の廃仏毀釈で伊徳院が廃寺となった際、この像は失われずに残ったようです。(レプリカです)特徴として立像は褌姿、坐像はストールを着用しています。

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会場ではグアムのアーティストが手がけた妖怪の作品も目にすることができ、日本の妖怪とグアムに伝わる精霊との興味深い比較ができます。グアムの精霊タオタオモナなどは自然や祖先の存在に対する畏敬の念を反映していて色使いもポップなイメージを持つのに対し、日本の妖怪は心理状態や社会的恐怖を視覚的な形で表すことが多くどこかドロドロとした不気味さを漂わせています。

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新型コロナウイルス(COVID-19)の大流行時に再び注目を集めたアマビエも、この展覧会で紹介されていました。アマビエは江戸時代に、豊作を予言し疫病から人々を守るために海から現れたとされる妖怪です。

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会場には非売品ですがアマビエグッズも展示されていました。

yokai12このような展覧会はグアムの人々、特に子どもたちが日本の伝統文化に触れ学ぶことができる貴重な機会をさらに広げるものでこれからも、このような多様な交流イベントが開催されることを期待します。

 

 

 

在ハガニア日本領事館開設50周年記念

妖怪パレード:スーパーナチュラル モンスターズ フロムジャパン

(Yokai Parade : Supernatural Monsters from Japan)

場所:グアムミュージアム