7月31日(土)、時折激しいスコールに見舞われながらも『ハ ア二ン ミナゴフ(Ha'anin Minagof "A Day of Happiness")』というイベントが開催されました。場所はバレー オブ ザ ラッテ(Valley of the Latte)。チャモロ文化を体験できるとしてツーリストにも人気のスポットです。

今回のイベントでもチャモロ料理、古代チャモロの伝統アクセサリー、グアムに生息する動物たち、そしてチャモロダンスなど見どころたっぷり。

コロナ禍でなかなか体験することのできなかったチャモロ文化を久しぶりに楽しんできました。

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バレー オブ ザ ラッテはタロフォフォ地区にあり、タモンからは車で約45分。
受付を済ますと、そこからはボートでジャングル奥へと移動します。

haanin-minagof-02ボートが進ボートが進むのはタロフォフォ川。
最近の雨の影響で水は茶色に濁っていましたが、天気が良ければここでカヤックやパドルボードを楽しむことができます。

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到着したところはヤシの木や熱帯植物が生い茂るこちら。古代から残るラッテストーンや、ハットと呼ばれる古代チャモロ人の住居のレプリカがあります。

イベントはこの周辺一帯で行われました。

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こちらはアニマルゾーンで出会ったヤギ。
木の葉をあげてみると、ムシャムシャとおいしそうに食べてくれました。

アニマルゾーンにはその他、鹿や豚もいました。
グアムで豚といえばバーベキューですが、元々グアムに豚は生息していなかったそう。スペイン統治下の1700年代にスペイン人によって食用に持ち込まれ、それらがジャングルへと逃げ出したのが、現在の野生豚の祖先です。
豚と呼ばれていますが、少し突き出た鼻を持つその恰好はイノシシに似ています。逃げ出して野生化した豚がジャングルで食べ物を漁っていたことで鼻が伸びてしまったとか。

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こちらは貝や動物の骨を削って作られる古代チャモロの伝統アクセサリー。

伝統文化といえば若い人には敬遠されがちですが、グアムではこれらのアクセサリーは若い人にもとても人気があります。三日月の形をしたシナヒと呼ばれるものなど伝統的なスタイルから、ローカルアーティストのオリジナリティー溢れる凝ったデザインのものまでさまざまで、最近は若い作り手も増えているとか。

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グアムで採れたフルーツで手作りしたジャムも販売されていました。
パッションフルーツ、サワーサップなど日本では見かけないトロピカルフルーツのジャムです。

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さて、次はフードコーナー。

こちらではホッヌ(Hotnu)と呼ばれるドーム型の石窯オープンでパンを焼いていました。ホカホカとした焼きたてパンは素朴でシンプルなおいしさ。

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そしてバーベキュー、レッドライス、チキンケラグエン、アピギギのランチタイム。

バーベキュー、レッドライス、チキンケラグエンはグアムを代表する料理ですが、アピギギを食べたことがある人はそう多くはないのでは。
ココナッツやタピオカを使った生地をバナナの葉に包んで焼くと、ほんのり甘いお餅のようなおいしいスイーツになります。

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最後はチャモロダンスショー。

コロナ禍で各イベントが中止となり、グアムに住んでいながらなかなか見ることのなかったチャモロダンス。緑豊かなジャングルの中にチャント(詠唱)と呼ばれる歌声が響くと、なんだかとても懐かしい気持ちになりました。

 

集会の人数制限がなくなり、多くの人で賑わった今回のイベント。まだまだコロナとの戦いは続いていますが、なんだかとても開放的な気分で楽しむことができました。

ツーリストの皆さまにも早くグアムを、チャモロ文化を体験していただけるように願うばかりです。