ハファデイ!グアムファンの皆様。
今日は「ウマタック ディスカバリーデー フェスティバル」の様子をご紹介します。 毎年3月の第1月曜日は「 ディスカバリー・デー (グアム発見の日)」 というグアムの祝日で、今年の暦では3月1日がその日にあたりました。この日は、グアム島を含むマリアナ諸島へ初めて西洋人が上陸したという記念日です。
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長閑で美しいウマタック湾の景色
そして毎年この時期、南部のウマタック村では「ウマタック ディスカバリーデー フェスティバル」が開催されています。ウマタック湾はその上陸ポイントであるという説があるのです。今年のフェスティバルは例年よりもさらに長く、2月26日から3月14日までの3週間、毎週 金・土・日の開催で計9日間になりました。
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屋台でアイランド料理に挑戦
このお祭りでは、フード屋台、おもちゃやゲームのブース、特設ステージでのバンド演奏などのエンターテイメント、また、開催期間中の日曜日に限り海岸を舞台にした「マゼラン上陸パフォーマンス」と呼ばれる地元の子供たちの劇があります。 今年もローカルの人々やツーリストがドライブの途中に立ち寄って思い思いにのんびり過ごす姿が見られました。 (マゼラン上陸の歴史はこちらから) <bディスカバリーデー・フェスティバルr>
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グアムの運命を変えたこの日の出来事を、歌と劇で伝える (Photo by Eugene Herrera)
「マゼラン上陸パフォーマンス」とは、1521年3月6日ウマタック湾に初めてやってきたマゼランが先住民チャモロ人と接する場面を再現する劇。
マゼランとはヨーロッパ大航海時代にスペイン国王の命によって世界一周の船団の船長となったポルトガル人で「太平洋」の名付け親でもあります。
彼は世界史上の有名人ですが、ここグアムではすっかり悪役。その日、グアムではいったい何が起こっていたのでしょう?(劇の様子がわかる動画はこちら
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タラザ(チャモロ伝統の漁網)で昔の生活風景を再現 (Photo by Eugene Herrera)
物語は、美しい自然とともに平和に暮らすチャモロ人たちが湾の彼方に船団を見つけることから始まります。飢えに苦しみながら99日間も漂流を続けグアム島を発見し立ち寄った船団は、島民の与えた水や果物によって命を助けられました。
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スペイン風の兜とマントを身につけたマゼラン一行が登場!
ところが、その食料供給の対価としてボートや鉄類を持ち帰る島民たちに腹を立てたマゼラン船長は、一団を率いて島へ入り込み、家屋を焼き払い、人々を殺し、食料を奪って立ち去って行く。。。というのがお話の全容です。
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その後、世界一周を果たした一行によってグアムの存在はヨーロッパ中に紹介され、1565年グアム島は300年にも及ぶスペイン統治時代へと突入するのです。 う~む、グアムって、そんな歴史があったのですね。深い。
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観光名所ソレダット砦から見下ろすウマタック湾
レンタカーを借りて南部のドライブを楽しみたいツーリストの皆様、美しい景色を楽しむのも素敵ですが、こんなイベントの機会にウマタック村へ行ってみるとより楽しめそうですよ。 それでは、また、 アディオ~ス!
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