運動会での定番競技といえば、綱引き、玉入れ、騎馬戦、二人三脚、徒競走、チーム対抗リレーなど日本ではたくさんの楽しい競技種目があります。そして忘れてはいけない障害物競走は昨今本格的な障害物レースへと生まれ変わり、今や日本を始め世界各地で開催される大人気のスポーツへ。個人戦や4人1組のチーム戦、男女別、男女混合などレースの種類は様々。高い壁を乗り越えたり、泥まみれになったり、フィジカルだけじゃなくメンタルがものを言うこの競技は、ここグアムでもコンカー(KONQER)という名前で、大人向けの大会が毎年行われています。
そして今日ご紹介するのは先日グアムで子供向けに今年初めて開催された障害物レースイベント、トレンチキッズ(Trench Kids)。4月15日(日)7:00AMより、4~5歳、6~7歳、8~9歳、10~11歳のディビジョンに分かれ、343人の元気な子供たちが参加しました。
開催されたのは、グアム島の北部にある、グアム・インターナショナル・レースウェイパーク(Guam International Raceway Park)。先々週こちらのウィークリーグアムでも取りあげた国際オフロードレース、スモーキンホイール(Smokin'Wheels) や多くのオートスポーツのイベントが開催される本格的な専用レースコースを備えている施設です。
スモーキングホイール2017の記事はこちらから
0428_TrenchKids-1.JPG
この広大な敷地をたくさんの子供達が
力いっぱいに駆け巡りました。
前日の6:00PMから10:00PMまで、スポンサーになっているタモンにあるハファロファにてレースパケットの受け取りと、チェックインを行っていました。なので当日のチェックインもさほど混み合うことがなくスムーズでした。
0428_TrenchKids-2.JPG
こちらのテントではリフレッシュメント用に
ドリンクやアップル、オレンジなどのフルーツが用意されていました。
今大会のビックスポンサーは美味しいシェイブドアイスで有名なハファロファ(hafarofa)。全参加者に渡された大会オリジナルTシャツは、フロントにはトレンチキッズ、バックにはhafarofa671と書かれていました。671は国際電話におけるグアムのエリア番号にあたる番号で、日本からグアムに電話をかける時もアメリカの国コード1に続き671+7ケタの電話番号をダイヤルします。グアムを誇りに思うこの島の人々は、車に671と書かれたステッカーを貼ったり、至るところでこの数字をファッションのアイコンに取り入れています。
0428_TrenchKids-3.JPG
ボーイにもガールにもよく似合っていたグリーンの迷彩柄のTシャツ。
ドライフィット素材なのも嬉しい。
0428_TrenchKids-4.JPG
まだ見ぬ多くの障害に胸を躍らせスタートを待つ緊張の瞬間。
0428_TrenchKids-5.JPG
ますは最初の難関巨大トランポリン。
遠慮には及ばず!の精神でいきます。
グイグイ進めなかった子はスタートから大きな差がつきました。
0428_TrenchKids-6.JPG
この太いロープで上まで登ります。
登れない子は頭の上で手を合わせるジャンプを
12回しなければなりません。
0428_TrenchKids-7.JPG
たくさんの大会ボランティアスタッフの声援と、
参加している子供達の家族からの声援が
大きな励みへと変わり普段以上の頑張りを見せる子供達。
0428_TrenchKids-8.JPG
泥水に飛び込む勇気で勢い余ってしゃがんでしまった様子。
深いのかと思いきや実は膝上くらいまでの水位でした。
泥水から上がると貼られている黄色いテープの下を
匍匐前進で進むという過酷なコース。
もう既に泥んこなので遠慮なくガンガン進む子供達でした。
0428_TrenchKids-10.JPG
目を引く速さのこの女の子は、
10歳~11歳の女子の3位に入賞しました。
0428_TrenchKids-11.JPG
このタイヤを両足を揃えてウサギのように
一つ一つ飛んでいた子もいました。
競技それぞれに説明はありません。
その場で見てどう進むかを判断するのもこのレースの面白さ。
0428_TrenchKids-12.JPG
汗だく、泥んこになりながらも、
晴れ晴れとした勇者の顔でゴールを目指す子供たちを見て
目頭が熱くなった親も多かったことでしょう。
0428_TrenchKids-13.JPG
ゴール後水分補給をしたら青空シャワーへ。
主催者側がシャンプーまで用意していたのには驚きました。
0428_TrenchKids-14.JPG
4歳~5歳部門のスタート前。
沢山の親が並走し大笑いしたり大声で声援したり。
0428_TrenchKids-15.JPG
いい匂いがしてきたと思ったら
子供達の大好物ハンバーガー屋さん。
手作りのパテが美味しそうでした。
参加者全員に配られたハファロファのシェイブドアイス無料券。並んでいるのは子供達ばかりで大人の姿はありませんでした。この日ばかりは小さな子供もパパ、ママの手を借りずに、自分でチケットを握りしめ、長い列に並んで好きなフレーバーを選んでいました。
0428_TrenchKids-16.JPG
長い列を頑張って待つとその先には美味しいシェイブドアイスが。
競技以上の事も色々と学んだ子供達。
この日はトレンチキッズの表彰式が終わると、グアムローカルテレビ局(KUAM)主催のイースターエッグハンティングが行われました。
0428_TrenchKids-17.JPG
年齢別に区切られた範囲内にそれぞれ撒かれたカラフルなエッグ。
こんなに広範囲なエッグハンティングを見たのは始めてです!
こういった障害物レースに初参戦の我が家では、もうちょっと遊び感覚なゲームと考えていました。次回はこうしよう!など早くも作戦会議を立て、次の大会を楽しみにしています!この日だけは誰の目も気にせず堂々と泥水に飛び込んだり、跳ねたり、転がったり。
今年が第一回目の大会でしたが、とてもスムーズなレース運びにはボランティアの方々のハートフルな支援を強く感じました。グアムの子供達のために歴史を築いていってほしいこのイベント、今後が楽しみです。