6月7日(土)・8日(日)の2日間に渡り、グアム政府観光局主催「第37回グアム・ミクロネシア アイランドフェア(37th Guam Micronesia Island Fair)」が開催されます!

広い太平洋上のミクロネシア地域の島々の文化が一同に集うこのイベント。2020年のコロナ禍以降、台風直撃等の影響もあり中止やオンライン、また規模縮小での開催となっていましたが、今年ようやく本来の形でイベントを開催することとなりました。場所はツーリストもアクセスのいいガバナー ジョセフ フローレス メモリアルパーク(Governor Joseph Flores Memorial Park, 通称イパオビーチパーク Ypao Beach Park)。この期間にグアム滞在を予定している人はぜひ足を運んでください!

gmif poster

ミクロネシアと聞いてもあまりピンとこない人もいるので。ミクロネシア(Micronesia)とは広い太平洋上の北西エリア、沖縄や小笠原諸島、フィリピンや台湾など太平洋の中でもアジアに近い地域を差す言葉です。そしてそのミクロネシアの中にさまざまな国が存在し、それぞれに独立した唯一の文化があるのです。もちろんグアムもミクロネシアの一部です。

「第37回グアム・ミクロネシア アイランドフェア」ではこのミクロネシア地域の中にある8つの国やエリアの文化がグアムに大集結。グアムのチャモロ文化のようにそれぞれの踊りや伝統工芸品などに触れることができます。

では順に参加する国・エリアを紹介していきます。

guam

まずは主催国 グアム(Guam)。グアムには4000年以上も前から人々が暮らしを営み、暮らしに密着した文化を築きあげてきました。それが度々Weekly Guamでも紹介しているチャモロ文化です。長い歴史を経て形を変えながら現代にまで受け継がれてきたチャモロ語、チャモロダンス、チャモロ料理などをこのイベントで存分に体験してください。

saipan

次はグアムの北に位置する 北マリアナ諸島(Northern Mariana Islands, Commonwealth of the Northern Mariana Islands。この中にサイパン(Saipan)、ロタ(Rota)、テニアン(Tinian)という島があります。古代北マリアナ諸島の歴史はグアムと似ており、先住民も同じチャモロ族で同じチャモロ文化を持ちます。

グアム以上に手付かずの自然が残り、また日々の暮らしの中でもチャモロ文化のしきたりや習慣が色濃く残る北マリアナ諸島。彼らのチャモロ文化をぜひご覧ください。

chuuk

次はチューク(Chuuk。チュークとはミクロネシア地域の中のミクロネシア連邦という共和国を構成する州の1つ。ちなみにミクロネシア連邦の国旗は水色を地色に白い4つの星が描かれています。その4つはミクロネシア連邦共和国を構成する4つの州を意味し、この後順に紹介していくヤップ州、ポンペイ州、コスラエ州になります。

現代ではミクロネシア連邦共和国という1つの国となり公用語は英語ですが、4つの州はそれぞれ異なる文化を持ち、言語も異なるものを持っています。チュークはミクロネシア連邦の4つの州の中で最も人口が多く、グアムにも多くの人が移住しています。

yap

次はミクロネシア連邦の1つヤップ(Yap。ヤップの古代遺跡として有名なのは石貨。ヤップの言語では「ライ(Rai)」と呼ばれ、小さいもので6cm、大きなものでは数メートルに及ぶという石の加工物。石貨と呼ばれてはいるものの貨幣として使用されていたわけではなく、家族や一族の資産とされ、冠婚葬祭の儀式などで用いられたと言われています。

今回のイベントで石貨が見られるかどうかはわかりませんが、そんな独特の文化を持つヤップ。伝統の踊りのコスチュームはとてもカラフルで美しく、見る価値のあるものの1つ。ぜひ彼らの文化をお楽しみください。

Pohnpei

次はミクロネシア連邦の首都が置かれているポンペイ(Pohnpei)。ポンペイ島はミクロネシア連邦の中で最も大きな島で、ミクロネシア連邦最高峰、標高798mのナーナラウト山(Nahnalaud)もこのポンペイ島にあります。海岸線はマングローブに覆われており、南の島でありながら天然の砂浜のビーチは存在しないのだとか。そして年間通して降水量が多いため川が多く、島の至るところに滝が見られるそうです。

特産品としては黒胡椒が世界的に有名。熱帯雨林の厳しい気候で育った黒胡椒はとても香りが良く、ピリッとした辛さが特徴。ポンペイペッパー(Pohnpei Pepper)、もし見かけたら購入をおすすめします。

Kosrae

ミクロネシア連邦の4つ目の州はコスラエ(Kosrae)。ミクロネシア連邦4州の中で日本から最も遠い州です。手つかずの大自然が残る秘境とも言える場所で、人々は自然とともにのんびりとした暮らしを送っています。そんな島からどのような文化が届けられるのか、とても楽しみです。

palau

ミクロネシア連邦4州の次はパラオ共和国(Republic of Palau。パラオの歴史を語るにあたり、日本による統治、第二次世界大戦での悲劇など日本との悲話を避けることはできません。しかし現在は親日家も多く、歴史の名残で日常生活の中に日本語に由来する語彙が数多く存在しています。また、陸・海ともに多種多様な生物が生息し、日本人にも、特にダイバーにとっては「聖地」と呼ばれることもあるなど、よく知られた南国の1つです。

工芸品として有名なのはストーリーボード。日本の統治化にあった1920年代、日本人美術教師がパラオに伝わる文化や神話、伝説などを木材に彫ることで後世に伝えようと教えたことが始まりです。細やかな手作業によって表現されたパラオの素晴らしい文化をぜひご覧ください。

Marshall Islands

参加する国紹介の最後はマーシャル諸島共和国(Republic of the Marshall Islands)。国を構成する島の多くが環礁になっており、サンゴ礁に囲まれた島が点在するその様子から「真珠の首飾り」とも言われることがあるほど美しい島国です。ミクロネシア地域の中ではグアムから最も東に離れた小さな国からどのような文化が披露されるのか楽しみです。

 

開催まで1週間ほどとなりました。グアムだけでなくミクロネシア各島の文化を体験できる数少ない機会です。ぜひこの期間、グアムに滞在予定の人は「第37回グアム・ミクロネシア アイランドフェア」にぜひお出かけください。

 

第37回グアム・ミクロネシア アイランドフェア
(37th Guam Micronesia Island Fair)

■日時:2025年6月7日(土)・8日(日)
■場所:ガバナー ジョセフ フローレス メモリアルパーク
   (Governor Joseph Flores Memorial Park, 通称イパオビーチパーク)

詳しくはグアム政府観光局ホームページをご確認ください。
グアム・ミクロネシア・アイランドフェアの様子を撮影&シェアしていただいた人に素敵なプレゼントが当たるキャンペーンも開催します。