グアムと言えばバーベキュー!と思っている方も多いと思いますが、グアムの伝統料理、チャモロ料理はバラエティーに富んだおいしさがいっぱい!醤油や酢を使ったものも多く、日本人にも「おいしい!」と思っていただけるお料理がたくさんあります。

今回はその中からツーリストに人気のチキンケラグエン(Chicken Kelaguen)の作り方を紹介します。チャモロ料理は家庭料理。各家庭や作り手によってレシピや味わいが異なりますが、今回は、とあるチャモロ男性のチキンケラグエン。お母さんのレシピをベースにアレンジを加えた自信作です。

チキンケラグエンの材料です。

・チキン丸焼き一羽
・レモン7個
・玉ねぎ大1個
・ココナツ
・グリーンオニオン
・唐辛子
・塩&コショウ

日本の方が家で作るなら、チキンはフライパンやオーブンで焼いたものでもOK。その場合はもも肉と胸肉の両方を使った方がいいとか。もも肉だけなら少し脂っぽく、胸肉だけならパサついた感じになるそう。
レモンは日本のスーパーで販売されている黄色いもので大丈夫。
日本で手に入りにくいココナツは輸入食品店などで販売されているココナツフレークを使用することもできますが、無くてもおいしいですよ。

作り方は簡単。

1.鶏肉、玉ねぎ、ココナツ、グリーンオニオン、唐辛子を細かく刻み、レモン汁を絞る。男性いわく、鶏肉の脂身のおいしさが加わるので皮も入れた方がいいとか。
2.刻んだ鶏肉は約900g、絞ったレモン汁は約250cc。あとはこれら材料をすべてまぜるだけ。

ちなみにココナツは庭のヤシの木から落ちてきたもの。慣れた手つきで割って、ココナツの白い実を削っていきます。
唐辛子は庭で栽培しているので、いつでも新鮮なものが手に入るのだとか。

鶏肉にレモン汁、塩、コショウを少しずつ味見をしながら加え、しっかり混ぜていきます。

最後に彩りにグリーンオニオンを混ぜ、唐辛子をお好みで混ぜたら出来上がり。

レシピによってはパラパラとしたチキンケラグエンもありますが、こちらのケラグエンはお肉の脂とレモン汁をたっぷり含んだしっとりタイプ。といっても、脂っぽいわけでも酸っぱいわけでもなく、さっぱりとしたおいしさ。一晩冷蔵庫で寝かせるとさらにおいしくなるんだとか。ファミリーにも大人気だそうです。

このようにチャモロ料理は、日本の家庭にある調味料やスーパーで手に入る材料だけで作ることができるシンプルなお料理。この他、よく使われるのは醤油、レモン汁の代わりの酢、そしてココナツミルク。醤油と酢ならアジア風、ココナツミルクが加わればたちまち南国風と、さまざまな国の影響を受けたグアムの文化が料理にも表れています。

とっても簡単でおいしいチキンケラグエン。ぜひ今夜の夕食の一品にいかがですか。