先日、久しぶりにハガニアを歩いてきました。官庁街として多くの人々が行き交う街であると同時に、史跡が多く点在する観光エリアとしても知られていますが、実際にはグアムに住んでいてもなかなかゆっくり歩くことのない場所でもあります。

今回はグアムの歴史、文化、そしてグアムの今を知ることができるハガニア観光スポットを解説します。徒歩で回ることができるスポットを集めましたので、グアムに来た際にはぜひハガニア散策をお楽しみください。

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まずはハガニアへのアクセスについて。

ハガニアへはレンタカーやタクシーで行くことになります。以前紹介したタクシー配車アプリ「ストロール(STROLL)を利用すると料金や時間が事前にわかるので便利です。

水曜日はチャモロビレッジのナイトマーケット行きの赤いシャトルバスがありますが、ナイトマーケット向けの時間帯なので観光には適しません。また、観光スポットの夜は人けが少なくなるのでご注意ください。

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では、早速始めていきましょう。散策の出発はグアムミュージアム。レンタカーでハガニアを訪れた人はグアムミュージアムの両サイドにある駐車場が便利です。

グアムミュージアム(Guam Museum

グアムミュージアムのおすすめは2階の常設展。ここでは古代、スペイン統治時代、戦時&戦後、そして近代までのグアムの歴史が写真やレプリカ、また発掘された遺物の展示とともにわかりやすく解説されています。残念ながら解説は英語のみですが、展示物を見るだけでもとても興味深く、グアムファンやリピーターの方にはぜひ行っていただきたいスポットです。

1階の企画展示場では、まさにグアムの今がわかるようなユニークな企画展が開催されています。最近の筆者の印象に残っているのは水をテーマにしたアート展 「Ta Nå’i Ånimu II: Sacred Waters(タ・ナイ・アニムⅡ:聖なる水)」。さまざまな水問題、海洋環境問題を抱えたグアムの現状がテーマとなり、来場者の多さが人々の関心の高さを物語る展示会となりました。

グアムミュージアム(Guam Museum)
営業時間:火〜金曜日9:00AM〜4:00PM、土曜日10:00AM〜2:00PM
定休日 :日・月曜日

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グアム議事堂(Guam Congress Building)

グアムミュージアムの隣にあるこちらの建物はグアム議事堂。日本の国会議事堂に当たるもので、グアムの立法機関であるグアム議会が開催される場所です。戦後の1950年にグアム基本法(Guam Organic Act)が制定されて以降、2年毎に選挙が行われ、現在は第38回グアム議会が15人の議員によって開かれています。

ちなみに今年は選挙イヤー。すでにグアム各所に立候補者の看板が掲げられています。

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聖母マリア大聖堂Dulce Nombre de Maria Cathedral Basilica)

グアム議事堂の向いには聖母マリア大聖堂。グアム初のカトリック教会で、グアムのカトリック教徒にとって総本山的な存在です。ステンドグラスが美しい教会内部を見学することも可能で、カトリック教徒でない人にとっては貴重な体験ができそうです(教会見学はミサやイベント等でできない場合もあります)。

聖母マリア大聖堂については こちら で詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。

聖母マリア大聖堂ギフトショップ
営業時間:月〜水・金・土曜日11:00AM〜4:00PM、日曜日8:00AM〜11:30AM
定休日 :木曜日

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スペイン広場(Plaza de España)

グアムミュージアム向かいに広がる緑が美しい公園はスペイン広場。1565年から1898年まで333年にもわたり続いたスペイン統治時代。この時代の政治の中心地がここ、スペイン広場でした。

上写真にある白い壁の前にはスペイン軍の大砲のレプリカが設置され、白い壁にある3連アーチは「アルマセンのアーチ(Arches of The Almacen)」と呼ばれ、その奥は武器庫として利用されていたそうです。そしてその奥にもスペイン統治時代にタイムスリップしたかのような世界が広がります。

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上写真の左はスペイン総督邸跡(Site of Governor’s Palace)。第二次世界大戦により大部分が破壊されてしまいましたが、この周辺にはいくつかの建物があったとされています。右はスペイン総督夫人が来客をチョコレートドリンクでもてなしたチョコレートハウス(Chocolate House)。どちらも修復が重ねられてはいますが、当時の姿のまま残されています。

この辺りは昼間でもとても静かで、時の流れが止まってしまったかのような不思議な空気を感じられる場所です。スペイン統治時代以降、アメリカ海軍統治時代、旧日本軍統治時代にもこの場所が政治の中心地となり、グアムの歴史を見つめ続けてきた場所。まさにグアムの歴史を肌で感じることができるスポットです。

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ラッテストーンパーク(Latte Stone Park, or Senator Angel Leon Guerrero Santos Latte Stone Memorial Park)

スペイン広場を抜けて道を渡るとそこはラッテストーンパーク。古代チャモロ文化を代表する遺跡ラッテストーンは、「タサ(tåsa)」と呼ばれる傘の部分と「ハリギ(haligi)」と呼ばれる石柱から成り、8~10基が2列に並んだ状態で発見されることからラッテストーンは住居の土台部分であったと言われています。

この公園は、島中南部のフェナ(Fena)というエリアから移設した8基のラッテストーンを見ることができるスポットです。

グアムでは「タオタオモナ(Taotao Mo'na)」と呼ばれる、森の奥深くに棲む精霊の存在が信じられています。「タオタオモナ」とは「古代の人々」を意味する言葉で、この公園もタオタオモナを感じられるようなとても静か場所。すぐ横の道路はいつも多くの車が行き交っていますが、車の音より風に揺れる木の葉の音が耳に届きます。

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また、そのすぐ隣には旧日本軍の防空壕が残されています。旧日本軍の戦跡はグアム各所で見ることが出来ますが、時間の経過とともにそれと説明されなければ分からなくなってきているものもたくさんあります。この防空壕も、知らなければ見過ごしてしまうかもしれません。ラッテストーンを見学した後は、ここで日本とグアムの歴史について考えるのもいいでしょう。

 

さて、グアムミュージアムから出発したハガニア散策はこれでお終い。もう少し歩けるようであれば、マリンコードライブを渡ってチャモロビレッジ(CHamoru Village)やパセオ公園(Paseo de Susana Park)の散策もおすすめです。特にパセオ公園は海が近く、撮影スポットもたくさんあるので晴れた日には素敵な記念写真が撮れそうです。

パセオ公園については こちら で詳しく紹介しています。

レンタカーがあれば、ラッテストーンパーク横の坂道を上り、サンタ・アグエダ砦(Fort Santa Agueda)からハガニアを一望してみてはいかがでしょう。

グアムを語る上で外すことのできない場所、ハガニア。時間があればぜひ立ち寄ってみてください。